昨日3月11日は東日本大震災から丁度1年目でした。我が身の健康など省みもされない天皇陛下の御意志や、東北の人々の災害に屈しない心意気、未だ癒えぬ様々なダメージと、予想以上に回復している所など様々な報道がされていました。
新聞のテレビ番組表を見てビックリしました。
テレQ(キー局はテレビ東京)の3月11日朝4時30分から翌朝3時までの約24時間の番組表には、東日本大震災関連の番組は一つもありませんでした。
17年前の阪神淡路大震災の時も某国営放送はじめ他局がヘリコプターから絶叫している時に、この局はTVショッピングと時代劇をやっていました。
受信料を強制的に徴収する某国営放送が、視聴者全般に押しなべて当たり障りの無い放送をしてしまうのは仕方の無いことです。しかし民放が何を放送しようが、倫理的にさほど問題が無ければ、直接的にはお金を貰っていない一般視聴者から、とやかく言われる筋合いはありません。こちらは見なければ良いだけです。
実は、テレビ東京は私の一番好きなテレビ局です。
40年以上も前に民放が1局しかない熊本から上京した私は、まず民放が5局あることにビックリしましたが、だんだんテレビに慣れてくると、それぞれの局の特徴に気付き始めました。
3局はあまり違いが無く、Fジテレビは報道よりバラエティに強く、そしてテレビ東京は何とも捉えがたい妙な面白さがありました。時々オドロオドロしい特番もあります。食べ物で言えば、体に良いか悪いのか分からないけど、またすぐ食べたくなるB級グルメです。
アイドルよりキレイな女子アナを大勢集めている他局に比べ、少数精鋭で堅い報道からバラエティまでこなします。それも司会という第3者的立場から(意図的に?)踏み外すことも多々あります。
某国営放送では、番組内では踏み外すことはまずありませんが、プライベートなところで踏み外す方が時々おられます。
夜11時からのニュース番組「ワールドビジネスサテライト」は、どれも同じような他局のニュースに比べて格段に面白く、海外特派員はまともなメイクさえしていません(たぶん自分でしています)し、新商品の紹介コーナーでは女子アナがヘタな小芝居までします。
親会社があの堅い「日本経済新聞社」というのも笑えます。
地元のテレQも、他局のように(どこの地方も同じでしょうが)午後や深夜に同じ顔ぶれの、地元のドンに仕切られたローカルタレントがバカ騒ぎすることもあまりありません。
未曾有の不景気の上、いつもネタ切れで大変な業界(某国営放送を除いて)でしょうが、くれぐれも同じ方向を向かないことを期待致します。