日本人にとって国連は世界平和のためになくてはならない、理想的(であってほしい)な組織でしょう。若い方々の中にも国連職員やその下部組織であるユネスコやユニセフの職員になりたい人も多いと思います。
国連つまり国際連合は、日本人は「国際連合」と呼びますが、
正式名称は「THE UNITED NATIONS」です。直訳すれば、「連合国」です。
中国は国連のことをそのまま「連合国」と呼びます。
日本は都合の悪いことはオブラートに包んで訳し、都合の悪いことは隠して子供たちに教えます。「国連が平和を守ってくれる」と・・
「連合国」とは第2次世界大戦の戦勝国のことです。
敗戦国であるドイツ、イタリア、日本は「枢軸国」と呼ばれていました。
この国連には193か国が加盟していますが、その運営資金の負担割合は日本2位、ドイツ3位、イタリア6位です。もちろんアメリカが1位ですが、アメリカは平気で滞納するので、日本が実質一番お金を出しています。まるで敗戦国の罰金です。ちなみにアジアの超大国の中国の負担額は日本の4分の1です。
先日の国連総会で中国は日本のことを「敗戦国ごときが・・」と発言し、ほとんどの日本人が「今頃何で?」と不快に感じましたが、これには深い意味と伏線があります。
日本は長年 国連の安全保障理事会の常任理事国入りを悲願として努力して来ましたが、これは中国等の反対でほぼ永久に不可能です。
そして最も力を入れなければならなかった「敵国条項」の撤廃を怠りました。これは何度も撤廃のチャンスがあったのですが、今後は中国等の反対が予想され、もう不可能と思われます。政治家や外務省は何をやって来たのでしょう?
「敵国条項」とは、簡単に言えば、「敗戦国」の日本、ドイツ、イタリアが軍事行動を起こした場合、国連加盟国は安全保障理事会の決議を経ることなく、単独で直接制裁軍事行動が取れるというものです。
平和ボケした私ら日本人は、「日本は今後永久に他国を侵略することは無い」と信じて来たので、「敵国条項」があろうが無かろうが関係無いと思っていました。
嫌なことをあえて言いますが、今後起こるであろうことを予測します。
尖閣に中国の漁民が「漁」と称して殺到します。海上保安庁は安全に気を使いながら、これを排除しようと努力します。しかし事故は起きますし、どちらに責任があるかどうかは、どうにでもできる話です。中国が「日本が先に仕掛けた」と判断すれば良いことです。
中国は国連の決議を経ず、国連の規定に則り、日本に軍事行動が取れます。アメリカもこのことに介入できません。
幸せなクリスマスがこの国で末永く続きますよう!
最近はあまり聞かれなくなりましたが、以前は「日本人は建前と本音を使い分ける。」と日本人がよく言っていました。
でもよく考えると、日本人ほど建前と本音の差が少ない国民もいないのではないかと、最近思います。
例えば我国の周辺諸国では本音を言うと生命の危険がある国がかなりありますし、世界的に見ても一部の先進国を除いては、あぶない国の方が多いと思います。
日本で国のトップリーダーの悪口を声高にしゃべっても、まわりは笑って聞いています。
TPOさえ間違わなければ何の問題もありません。社長の悪口だとそうはいきませんが、命までは奪われません。まあ徐々に居場所は無くなりますが・・
少し前 新聞の記事で読みましたが、アジアの某超大国出身で日本の大学の教授をされている方が「話では聞いてはいたが、日本で本当に本音をしゃべっても大丈夫だ、ということを確信するのに10年かかった。」とありました。本音だと思います。
それにしても日本という国はオープン過ぎます。政治家は実現できないのに本音を語りますし、企業はノウハウを守り切れず、国民は親切で教えタガリばかり、スパイ防止法等は機能しません。
学校では「自分に正直に」「言行一致」、組織では「有言実行」が尊ばれます。しかし実際は自分に正直になると、何をしでかすか分からないオッサンがたくさんいます。私ら凡人は自分に正直にならない方が良いのかも・・
正確な文言は忘れましたが、少林寺拳法の開祖 宗道臣は「メッキを塗れ」と。中身はどうれあれ上辺をきれいにしておくとだんだんそれが厚くなりそれらしく成って行くと・・至言です。
話は変わりますが、選挙が近いです。
日本はどこに向かえば良いのでしょうか?
ここで又開祖の言葉を思い出します。
「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」 己れが先です。
「愛無き力は暴力である 力無き愛は無力である」 やさしいだけでは役に立ちません。
戦後70年近く経ちますが、日本は独り立ちしていたとは言えません。
「日本はアメリカの51番目の州である」などと卑下する方もおられますが、州までも及びません。もし州ならアメリカ人3億人に日本人1億2千万人が加わるため、大統領は間違いなく日本人が選出されます。移民による多民族の民主主義国家であるアメリカといえども、国家の意思決定はワスプ(WASP ホワイト アングロサクソン プロテスタント)とユダヤ系が握っているこの国が日本人を同列に置くはずはありません。
我々日本人は、「この国は有史以来一度も植民地になったことが無い」と自負していますが、もしかしたらこの戦後70年近くが初めての被植民地かも知れません。アメリカの緩やかで巧みな植民地政策に我々は気付いてないのでしょう。
「君が襲われても助けないけど、私が襲われたら助けてね」と言えるのはお金持ちだけです。日本は以前ほど金持ちではありません。
アメリカの助けなど本当は欲しくないけど、それは自分で自分が守れるようになったら言いましょう。
アメリカも痛し痒しで、日本があまり強くなるのも困ります。太平洋戦争での日本軍の強さが身に染みましたから。今だに日本にはジェット戦闘機さえ造らせません。まして核兵器など・・
自衛隊は軍隊ではない(そうです)。であるならばジュネーブ条約で守られません。つまり捕虜になった時にきちんと処遇されません。ゲリラなど不正規軍なら即銃殺されても文句は言えません。しかし御安心下さい。日本以外で「自衛隊は軍隊でない」と思っている国は一つもありません。
また話が変わります。
今日ノーベル賞の授与式がありました。山中教授は日本の誇りです。
スウェーデンでしたが、公用語は英語でした。残念ながら日本語が公用語になることは永久に無いでしょう。もうそろそろ義務教育で、誰しもが英語で簡単な日常会話ができるように成れたら良いと思います。いくらITが進化しても、スウェーデン王女とのスマホ翻訳アプリを介しての会話は有り得ませんし、失礼でしょうよ・・
難解な英文法、英文解釈、英作文に長けて、一生高収入が約束されても、ネイティブの帰国子女がクラスに転校して来ないことを祈りながら、学校の雑務に追われる英語教員も悲しいです。
またまた話が変わります。
40年以上前 総理大臣だった佐藤栄作は、1974年アジア人初のノーベル平和賞を授与されました。1967年に表明した「非核三原則」などが評価されたからです。
「非核三原則」とは「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」です。
表向きはこう表明していましたが、中国の核実験に不安を感じた佐藤は、裏では同じ敗戦国のドイツと結託し、日本核武装化を画策しました。
これに危険を感じた米国ジョンソン大統領は、日本をアメリカの「核の傘」で守ることを確約し、佐藤の意図を挫きました。それ以来 自分が「戦争を放棄」することで平和が守られて来たと、日本人はお気楽に信じて来ました。
今度の日曜に安倍晋三氏が次期総理大臣になるでしょう。
彼の母親は岸信介元総理大臣の娘です。佐藤は岸の実弟です。したがって安倍の大叔父です。安倍が再度どのような総理大臣になるか見守ることになります。