長年間違って覚えていたり、間違っていながら堂々と使っていて後で恥ずかしくなったり、正確に意味を説明できないのに調べてもいない、ということがたくさんあります。
たくさんある中で、IT専門用語はとっくに諦めていますが・・
それ以外で私にとって恥ずかしい言葉ですぐ思いつくのは、この「無洗米」と「カットソー」です。
「無洗米」の私の間違った解釈は、
既に水で研いであり、もう研ぐ必要がないので「既洗米」ではないかと思っていました。
正しくは、ヌカと胚芽を除去する通常の精米方法と違い、ヌカの内側にある肌ヌカまで除去するため、もう水で研ぐ必要が無い、とのことです。つまり一度も水を使ってないので「無洗米」に間違いありません。
「カットソー」の私の間違った解釈は、
CUT(裁断)してSEW(縫製)するのだから、ニット以外は全てカットソーではないか?と疑問に思っていました。
何と「カットソー」はニットなんですね!
何が正しいのかは、アパレル業界でも解釈は様々のようですが、大まかに言うと、
一般的に生地には綿100%でも、ワイシャツのような「織物」と、Tシャツのように伸びる「編物」があります。
「織物」は縦糸と横糸で織ったもの。
「編物」は一本の糸で編んだもの。
子供の頃(約50年前)、駄菓子屋で女の子たちが「リリアン」という、ひもを筒状に編む玩具を買って遊んでいました。
筒状に丸編みした生地を裁断して縫製する。だから「カットソー」なんだそうです。
筒状で代表的なものに「HANES」、「ヘインズ」というTシャツがあります。「ハーネス」と間違って覚えている方もおられます。
「カットソー」も「Tシャツ」も厳密に言えば「ニット」ですが、業界では使い分けてます。
「ニット」はセーターとかカーディガンなど、型紙に沿って編んだもの。
「Tシャツ」はシンプルな下着。
「カットソー」は平たく編んだ薄い生地(ジャージー等)を型紙に沿って切って縫った、おしゃれなもの。
「カットソー」とはCUT(CUTの受身形だが無変化)& SEWN(SEWの受身形)だそうですが、英米では伝わらない和製のファッション用語らしいです。
ここしばらくは「軍」関係の硬い話題ばかり続けましたので、たまには軟らかいモノを書いてみました。