武道と武士道は似て非なるものだ!
どちらが良いとか、どちらが正しいという問題ではない。
考え方が違う。逆に言えば、どちらも正しい。
倫理的な違いを説明しよう。
私は少林寺拳法を嗜むが、これは宗教とも武道ともいえる。
帯に「一撃必殺」と刺繍することは禁止されている。
人を一撃で殺すために修行しているわけではない。人を助け活かすためである。
一方 武士道では一撃で相手を無力化することを目指す。
敵は悪人ではない。クニに妻子を残し、あるいは意に反し戦場に来ている。敵味方とも立場は同じである。クニの方針で戦闘において止むを得ず敵を殺す時は、いたぶらず苦しませず一撃で殺すことが、「武士の情け」である。そのために厳しい修行をする。
最近の日本では、サムライや武士道はサッカースタジアムでしか目にすることはない。その方が平和ではあるが・・・