ツータック
私は仕事中半袖ワイシャツとチノパン姿だ。
九州ではこのシャツをカッターシャツと呼ぶが、関東では通じない。関西以西の標準語だ。由来については省略する。
もともとワイシャツもホワイトシャツの略なのでカラーワイシャツとか有り得ない。
チノパンのチノchinoとはスペイン語で中国のことだ。19世紀にフィリピンを支配していたアメリカ軍が中国からカーキ色のコットン生地を輸入して軍服を作ったからだ。フィリピンはアメリカが占領する前はスペインの植民地だった。英語ではチャイナ、フランス語ではシノ、日本ではシナと呼ばれる。
カーキはもともとインドのヒンディー語由来で土埃のこと。軍服に使用されるので保護色になる。
日本は森が多いので陸上自衛隊はカーキグリーン、砂漠の国はカーキベージュとなり、カーキは幅広い。
自宅に今は履いてないツータックのチノパンが10本くらいあり、履いてみたらどれも3〜5センチ長い。たしかに若い頃より身長が3センチ以上縮んでいる。だけど足だけ3センチも縮むことはあり得ないだろう。もともと短いのに。年取ったので腰回りやケツの筋肉が痩せて来てズボンがずり下がるからだ。
リフォーム店にお直しに出した。1200〜1500円/本、買うより安い。廃業までのズボンはこれで完備した。
店のお姉さんが、「最近又ツータックが流行って来ましたよ」と。
「マッカーサーがコーンパイプ咥えて厚木基地に降りたった時にツータックのズボン履いてましたよね?」
「マッカーサーって誰ですか?」