博多メイはりきゅう院
電話予約OK 駐車場あり
福岡市博多区博多駅前1-18-15
エトワール博多204号
受付時間 10時~20時
休診:日曜日(祝祭日は営業)
博多駅前の鍼灸院・博多メイはりきゅう院 << 美容鍼灸 その15
  • 最新の記事

  • バックナンバー

  • 美容鍼灸 その15

    顔の美容鍼を始めて2年経ちました。
    今日はそのメカニズムと効果について語ります。
    と言っても科学的なデータやエビデンスはありません。
    私の全くの主観です。

    1 方法
    顔から首にかけて約100本くらい刺鍼します。
    使用する鍼は太さ0.1ミリの極細ディスポ針。
    施術時間は30分、そのうち置鍼時間は10分程度。
    患者様はお化粧を落とす必要はありません。

    2 メカニズムと効果
    鍼の効果の仕組みは,まず第一に血行を改善することです。
    体に鍼を刺せば、その部分周辺が発赤します。これはトゲが刺さった時と同じで、体に非自己の異物が侵入すると、自己防衛反応が起き、脳はその部分に新鮮な血液を送り、血流により異物を洗い流そうとします。それを応用します。

    それによって古い血液は押し出され、栄養豊富で新鮮な血液が充満します。
    人間も自然の一部です。川がさらさら流れていれば自然は保たれますが、川が澱めば沼になります。ボウフラやメタンガスが発生します。
    人体も血が滞れば乳酸やヒスタミンが生成され、痛み等悪い影響が出ます。

    新鮮な血液が豊富な表情筋には張りが出ます。それにより表面の皮膚はやや引き伸ばされシワが伸びます。

    張りと弾力が出るため、リフトアップされます。小顔に見えます。
    そして下ぶくれのアゴがシャープなラインになります。
    たれ目が猫目になります。眉山が上がり目が大きくなります。

    古い血液が流され新鮮な血液に満たさせると、顔色が改善し透明感のある白さが増し、クスミが取れます。
    血液量が増えれば、表面の水分量も増えます。潤いとツヤも出ます。

    顔も体の一部ですので、当然ながら体に施術した後、顔美容鍼をするとより効果が高まります。
    一番近い状態は温泉に浸かった後の顔でしょうか。

    1回で効果が出なくても、2~3回続けると効果が出て来ることもあります。

    年齢に関係なく効果が期待できますが、若い方よりある程度の年齢の方のほうが、はっきりするようです。加齢により好調な時と疲れている時の顔の違いが、明確に現れるからでしょうか。

    3 デメリット
    良いことばかり述べましたが欠点としては、
    内出血ができることがあります。しかしたまにできたとしても、直径5ミリ以下で色は手の静脈の色つまり薄い青色です。ファンデーションかコンシーラーで隠せます。
    なお刺鍼による発赤は施術後すぐに消えます。

    お年寄りほど内出血しやすいようです。加齢で血管が脆くなっているからでしょうか。

    ほとんど痛みは感じませんが、全く痛くないということはありません。顔の周辺より中央に近付くほど感じます。ホウレイ線等の中央部分の方が痛点が多いからでしょう。

    人によって効果持続時間がバラバラです。
    つまり1週間に一度来られる方から1か月に一度来られる方まで、幅があります。また一度施術して半永久的に効果が持続することはありません。

    効果が良く出る方と出にくい方がおられます。
    男性も来られますが、男女差は感じません。

    全くの私見ですが、出にくい方は持久力が鍛えられるようなスポーツをしっかりされているような方、つまり顔の筋肉も鍛えられ体脂肪が極端に少ない方です。

    それと普段から美顔やエステをしっかりされていて既に出来上がっておられる方も、ノビシロがありません。しかしそのような方がお手入れの期間を空けた時は、美容鍼ですぐに効果が出ます。上がり癖がついておられるからでしょう。

    これまでで「全く効果が無い」とおっしゃる方がお二人おられました。

    以上 科学的な裏付けがあまり無いまま私見を述べましたが、一度お試し頂ければ幸いです。

    無洗米とカットソー

    長年間違って覚えていたり、間違っていながら堂々と使っていて後で恥ずかしくなったり、正確に意味を説明できないのに調べてもいない、ということがたくさんあります。
    たくさんある中で、IT専門用語はとっくに諦めていますが・・

    それ以外で私にとって恥ずかしい言葉ですぐ思いつくのは、この「無洗米」と「カットソー」です。

    「無洗米」の私の間違った解釈は、
    既に水で研いであり、もう研ぐ必要がないので「既洗米」ではないかと思っていました。

    正しくは、ヌカと胚芽を除去する通常の精米方法と違い、ヌカの内側にある肌ヌカまで除去するため、もう水で研ぐ必要が無い、とのことです。つまり一度も水を使ってないので「無洗米」に間違いありません。

    「カットソー」の私の間違った解釈は、
    CUT(裁断)してSEW(縫製)するのだから、ニット以外は全てカットソーではないか?と疑問に思っていました。

    何と「カットソー」はニットなんですね!

    何が正しいのかは、アパレル業界でも解釈は様々のようですが、大まかに言うと、

    一般的に生地には綿100%でも、ワイシャツのような「織物」と、Tシャツのように伸びる「編物」があります。

    「織物」は縦糸と横糸で織ったもの。
    「編物」は一本の糸で編んだもの。

    子供の頃(約50年前)、駄菓子屋で女の子たちが「リリアン」という、ひもを筒状に編む玩具を買って遊んでいました。

    筒状に丸編みした生地を裁断して縫製する。だから「カットソー」なんだそうです。
    筒状で代表的なものに「HANES」、「ヘインズ」というTシャツがあります。「ハーネス」と間違って覚えている方もおられます。

    「カットソー」も「Tシャツ」も厳密に言えば「ニット」ですが、業界では使い分けてます。
    「ニット」はセーターとかカーディガンなど、型紙に沿って編んだもの。
    「Tシャツ」はシンプルな下着。
    「カットソー」は平たく編んだ薄い生地(ジャージー等)を型紙に沿って切って縫った、おしゃれなもの。

    「カットソー」とはCUT(CUTの受身形だが無変化)& SEWN(SEWの受身形)だそうですが、英米では伝わらない和製のファッション用語らしいです。

    ここしばらくは「軍」関係の硬い話題ばかり続けましたので、たまには軟らかいモノを書いてみました。

    仮説徴兵制

    202X年 南西諸島への他国による度重なる侵略と、国内でのテロ頻発に悩まされた日本は「徴兵制」を施行することとした。

    その頃「自衛隊」は既に「国防軍」に名称を変え、陸軍、海軍、空軍に、海兵隊が加えられた。部隊名も例えば「普通科連隊」から「歩兵連隊」に、階級も幕僚長、陸将、一佐、ニ尉、陸士長等から大将、中将、大佐、中尉、軍曹等の世界標準のそれへ戻された。

    「防衛大学校」は過去の陸軍と海軍の不仲を考慮して、敢えて陸軍大学、海軍大学、陸軍士官学校、海軍兵学校等と分けず、原則そのまま残した。教育内容はIT関連等をより充実しているのは言うまでもない。

    いつの時代もどこの国民も「徴兵制」を好きなはずなない。
    周辺諸国はもちろんのこと、アメリカも難色を示した。
    でもこの外患に対応するのはやむを得ない選択だった。

    幸い国民の民度も向上し、支配階級と被抑圧階級、資本家と労働者、等々の国内での対立意識は既に無く、「日本人」イコール「日本国の国民」という意識になっていて、「スイスの国民皆兵」のような土壌が受け入れられる状態であった。

    しかしどのようにすれば「徴兵制」が安心して若者やその家族、国民に受け入れられるのか?

    その内容は以下のようなものになった。
    対象は高校卒業後の男女の原則全員
    期間は2年間
    衣食住は国家負担

    この2年間で短大卒資格取得か大学の教養課程終了とする
    しかしこれを経ないと大学には進学不可
    就職にも影響する
    ある意味で昔の「元服」とも言える

    マスターする内容は、
    実技は小火器や徒手格闘の軍事訓練
    学科は英語、中国語(共に役に立たないこれまでの学校教育モノではなく実際のコミュニケーション能力UP)、
    19世紀以降の世界史日本史、
    社会人教育(ディベート、プレゼンテーション能力、パソコン、簿記、礼儀作法、自動車運転免許等)

    実技は各地域別の師団対抗大会があり、優秀者は表彰される
    全寮制だが、日曜祝日は外出外泊自由

    終了試験は
    実技は部隊レベル、個人レベルの模擬戦闘
    学科はペーパーテスト

    試験に合格できなければ、徴兵期間延長
    規則を破れば「軍法会議」「不名誉除隊」となる
    終了時には「有事の召集には即応する」と全員がサインした

    こうならないことを祈りますが・・・

    アレルギー

    そろそろ花粉症のシーズンが近づいて来ました。

    だれでも何かしらのアレルギーを持っています。
    鼻炎、アトピー、喘息、金属、食物、医薬品等々・・
    アレルギーは無害な異物(抗原)を間違って攻撃してしまう免疫機能の異常です。

    似たような病気に「自己免疫疾患」があります。
    慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの膠原病があります。
    これは間違って自分自身を抗原と認識して攻撃してしまう原因不明の厄介な病気です。

    アレルギーはあまりにも清潔な環境で育ったり、あまりにもゆったりしている(副交感神経亢進)と発症しやすい、と言われています。

    また若くて元気が有り余ってると出やすいです。来月還暦を迎える私は、ここ数年花粉症が気になりません。歳取って来たのと、日々の生活に汲汲としてるから・・
    おっと ここでは「花粉症の鍼が効いている!」と言わなければ・・

    最近「軍」について語ることが多いので、それに例えると、
    「アレルギー」は「誤爆」、「自己免疫疾患」は「同士討ち」か「クーデター」でしょうか?
    良い環境がその原因と言うのも興味深いです。

    話は変わりますが、
    アルジェリアの事件が起こる前は、部活の体罰が注目されていました。

    誰しもが思っていると思いますが、誤解を恐れず言いますと、私が親だったら「そんなクラブはどうせ大したモノではないので、辞めてしまえ!」です。

    高校生はまだ人生経験がほとんど無いので、目の前の部活に一所懸命になるのは当たり前ですし、良いことだと思います。

    異常な体罰を加える監督は、個人的に何か問題を抱えているか、成績を上げることでそのスポーツ界での自分のキャリアUPに執着しているからでしょう。いずれにしろ生徒のためではありません。戦う相手は生徒ではないでしょう。自分のウサ晴らしか、我欲です。その上の上司の管理監督こそ問題があります。

    高校野球の名監督の「たかが野球、されど野球」という名言があります。素晴らしい言葉だと思います。しかし時々逆に言ってみると良いと思います。「されどバスケット、たかがバスケット」

    前回のブログで述べましたが、日本人は宗教には「のめり込むこと」をあまり良しとしないのに、スポーツとなると何故「極め」たがるのでしょう?

    以前のブログで述べましたが、スポーツ(SPORT)の語源は、SPは飛び出す、離れる、PORTは港、つまり「港から離れる」「日常から離れ、気分転換する」という意味だそうです。
    SPRING SPLASH、SPRAY、SPRINKLER、SPARK、SPIT、SPLITとキリがありません。

    つまり「道楽」です。
    少林寺拳法の開祖 宗道臣は我々弟子たちに「一所懸命稽古するよう」常々言われていましたが、一定のレベルに達し調子に乗って来ると「そんなに強くなってどうするんだ?」と問いかけられました。少林寺拳法は禅宗ですので、これはもう「禅問答」ですね。

    その娘であられる総裁は20年程前、「鍛えた拳はどこへ行く」と問題提起されました。色々な受け止め方をする人がいると思いますが、蓋し名言です。
    (余計な話ですが、少林寺拳法では、拳で堅いモノを突いて鍛えることはありません)

    本当に強いチームは体罰やシゴキはありません。
    ある元総理大臣は若い頃ある大学の名門運動部(ここ数年あまり芳しくありませんが)に入りましたが、厳しい練習について行けず退部しました。2軍どころか4軍5軍まであると言われています。

    このような組織では、自分が失敗しようが怪我しようが、誰も責めません。「ゆっくり休んで、しっかり治せよ」とまわりから優しい言葉を掛けられます。そして後輩が喜んで上がって来ます。

    この方がつらいです。大手企業など優秀な組織ほどそうです。自分が壊れなくても家族や子供が壊れます。その後彼は「サメの脳みそ」と言われながら総理大臣まで昇りつめました。国民にとっては、彼には一流プレーヤーになってもらった方が良かったのですが・・

    「中道」とか「中庸」という言葉があります。
    腰が定まらず不安定な感じですが、なかなか良いと思います。

    博多弁で言うと「イイッチャナイト?」ってやつでしょうか?

    プライベートライアン

    「日頃はまじめに生活しているライアンの、実は怪しいプライベートな話」ではありません。

    1998年製作のアメリカ映画 監督スティーブン・スピルバーグ 主演トム・ハンクスの第2次世界大戦の連合軍ノルマンディー上陸作戦以後のストーリーです。

    「PRIVATE」とは、私らが普段使っている「私的な」という形容詞とはスペルは同じながら意味は全く異なる名詞で、いわゆる「一兵卒」のことです。つまり題名の直訳は「ライアン2等兵」です。

    話は少し外れますが、
    「一兵卒として頑張ります!」と毎回言うものの「一兵卒」で終わったタメシのない、あの剛腕政治家に騙された某滋賀県知事は、国民の大多数が「きっとカモにされるよ」と思っていたのに、隣の大阪首長の活躍をやっかみ、おいしい話に乗ってしまいました。多額の税金を使った上に、すぐ投げ出しましたが・・

    「プライベートライアン」はモデルはいますが、実話ではありません。
    兄3名がノルマンディーで戦死し、未亡人の母親1人が祖国で待っているのを知った米国の上層部は、国威昂揚のためか、戦闘中行方不明のその4男で、しょうもないクソガキのライアン2等兵(マット・デイモン)を救出し帰還させるため、ミラー大尉(トム・ハンクス)率いる優秀なレンジャー部隊8名を投入します。部隊は全滅するもライアン2等兵は生還します。1名を救うため8名が犠牲となることの意味を問いかけています。

    話は飛びますが、
    アルジェリアの天然ガスプラントの事件はまだ全容は見えないものの、かなり悲惨なことになっています。亡くなった方々の御冥福を祈ります。また命を賭して活躍する企業戦士の皆さんに頭が下がります。

    今回は日本にしては珍しく、安倍首相率いる政府や当該会社の「日揮」の対応も情報が少ない中で、なかなか毅然としていると思います。

    しかしアルジェリア軍の対応についてはアメリカ、イギリス、フランスがテロリストの殲滅を評価しているのに比べ、人命尊重を第一とする日本のそれとはかなり違います。

    最近よく感じますが、世界の中で、どうやら私ら日本人の方が異質であると・・
    正しいとか正しくない、という話ではありません。私も世界が日本人が考えているようになればいいと思いますが、私らの方が浮世離れしているのではないかと?

    例えば宗教でいえば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はどれも一神教ですし元は同じです。何十年も宗教を認めて来なかった中国も一党独裁です。他を許しません。

    私ら日本人は、几帳面なのに宗教だけはいい加減です。
    神様は1人より大勢いた方がにぎやかで良いのです。
    人間だけでなく、あらゆる自然物にも魂が宿ると信じています。

    正月は神社とお寺にお参りし、
    2月のバレンタインデーは「女が男にチョコレートをあげる日」にしてしまい、
    4月8日の「花まつり」は国民の大多数が仏教徒なのに祝うどころか、「釈迦の誕生日」であることを知りません。
    8月のお盆は元は仏教の儀式ではなく、
    10月末のハロウィンも元々キリスト教の祭りでもありません。
    12月のクリスマスは「キリスト生誕の日」ということさえ知らず、「日頃利用しているラブホよりグレードアップしたホテルに泊まる日」で、「クリスマスイブの次の日」という位置付けです。「イブ」が「前夜祭」という意味だとも知りません。

    結婚式は、キリスト教会(風)か、まれに神社。
    葬式には、日頃会ったこともない坊さんに来てもらい、墓はお寺。
    学校は、家は仏教なのにミッションスクール。「ミッション」の意味さえ知りません。
    とバラバラです。

    また悲惨な犯罪や事件に遭遇しても、日本人はまるで自然災害に遭ったような対応をします。たった2発の原爆で年寄り、女、子供の非戦闘員を30万人殺されても、広島平和都市記念碑には「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と主語が誰か分かりません。

    ちなみに後年アメリカの高官がインタビューで「原爆を使用しない可能性は無かったのか?」との問いに「もし日本が原爆を持っていたなら使用しなかっただろう」と答えています。

    今回のような悲惨な事件が続いても、日本は今後も積極的に海外に進出して行くしかありません。エネルギーも食糧も国内では全く足りませんから。

    政府は早い段階で自衛隊が在外邦人保護のため海外派遣できるように法改正すると思われます。それで少しはまともな「軍」に近付きます。したがって「プライベートライアン」のような厄介なケースに遭遇する危険性は格段に増えます。

    「自衛隊」は英語では「SELF DEFENSE FORCES」ですが、最近は陰で「SELFISH(わがままな)・・」と言われています。何せ日本は「私は守ってね。あなたは助けないけど・・」という国ですから。ミカンのようなオレンジ色やバッタのようなキミドリ色のスーツの似合う国会議員の方々が騒ぐと思いますが・・

    自民党は自衛隊を「国防軍」に変えようとしていますが、「軍」は国防をその任務とするものですので、言い方がしつこいと思います。地球上のあらゆる国々も「軍」を他国侵略のためと規定しているところはありません。もちろん日本人の「軍」に対するアレルギーに気を使っているためでしょうが・・

    日本は東アジア以外の世界各国でかなり好意を持たれている国です。しかし今回のようにエネルギー確保のためには、欧米の巨大メジャーと組むことも多くなるでしょう。したがって日本人も狙われる可能性は高まります。

    情報機関もきちんと確立し、アメリカ、イギリスや先方の国の情報だけに頼らないようにしなければなりません。

    学校の教育も、欧米の植民地支配や明治維新以降の歴史をしっかり教える必要があります。歴史認識は国が違えばなかなか一致させることは難しいことですが、客観的事実を積み重ね、他国の見解も併記すれば良いと思います。

    以前のブログでも何度か述べましたが、英語も教師が教えやすいことや、入学試験として使いやすい内容を教えるのではなく、実際にコミュニケーションのツールとして身に付けさせてほしいものです。

    今回は真面目な内容になりました。改めて被害者の御冥福をお祈り致します。

    国連

    日本人にとって国連は世界平和のためになくてはならない、理想的(であってほしい)な組織でしょう。若い方々の中にも国連職員やその下部組織であるユネスコやユニセフの職員になりたい人も多いと思います。

    国連つまり国際連合は、日本人は「国際連合」と呼びますが、
    正式名称は「THE UNITED NATIONS」です。直訳すれば、「連合国」です。
    中国は国連のことをそのまま「連合国」と呼びます。
    日本は都合の悪いことはオブラートに包んで訳し、都合の悪いことは隠して子供たちに教えます。「国連が平和を守ってくれる」と・・

    「連合国」とは第2次世界大戦の戦勝国のことです。
    敗戦国であるドイツ、イタリア、日本は「枢軸国」と呼ばれていました。

    この国連には193か国が加盟していますが、その運営資金の負担割合は日本2位、ドイツ3位、イタリア6位です。もちろんアメリカが1位ですが、アメリカは平気で滞納するので、日本が実質一番お金を出しています。まるで敗戦国の罰金です。ちなみにアジアの超大国の中国の負担額は日本の4分の1です。

    先日の国連総会で中国は日本のことを「敗戦国ごときが・・」と発言し、ほとんどの日本人が「今頃何で?」と不快に感じましたが、これには深い意味と伏線があります。

    日本は長年 国連の安全保障理事会の常任理事国入りを悲願として努力して来ましたが、これは中国等の反対でほぼ永久に不可能です。

    そして最も力を入れなければならなかった「敵国条項」の撤廃を怠りました。これは何度も撤廃のチャンスがあったのですが、今後は中国等の反対が予想され、もう不可能と思われます。政治家や外務省は何をやって来たのでしょう?

    「敵国条項」とは、簡単に言えば、「敗戦国」の日本、ドイツ、イタリアが軍事行動を起こした場合、国連加盟国は安全保障理事会の決議を経ることなく、単独で直接制裁軍事行動が取れるというものです。

    平和ボケした私ら日本人は、「日本は今後永久に他国を侵略することは無い」と信じて来たので、「敵国条項」があろうが無かろうが関係無いと思っていました。

    嫌なことをあえて言いますが、今後起こるであろうことを予測します。
    尖閣に中国の漁民が「漁」と称して殺到します。海上保安庁は安全に気を使いながら、これを排除しようと努力します。しかし事故は起きますし、どちらに責任があるかどうかは、どうにでもできる話です。中国が「日本が先に仕掛けた」と判断すれば良いことです。
    中国は国連の決議を経ず、国連の規定に則り、日本に軍事行動が取れます。アメリカもこのことに介入できません。

    幸せなクリスマスがこの国で末永く続きますよう!

    建前と本音

    最近はあまり聞かれなくなりましたが、以前は「日本人は建前と本音を使い分ける。」と日本人がよく言っていました。

    でもよく考えると、日本人ほど建前と本音の差が少ない国民もいないのではないかと、最近思います。

    例えば我国の周辺諸国では本音を言うと生命の危険がある国がかなりありますし、世界的に見ても一部の先進国を除いては、あぶない国の方が多いと思います。

    日本で国のトップリーダーの悪口を声高にしゃべっても、まわりは笑って聞いています。
    TPOさえ間違わなければ何の問題もありません。社長の悪口だとそうはいきませんが、命までは奪われません。まあ徐々に居場所は無くなりますが・・

    少し前 新聞の記事で読みましたが、アジアの某超大国出身で日本の大学の教授をされている方が「話では聞いてはいたが、日本で本当に本音をしゃべっても大丈夫だ、ということを確信するのに10年かかった。」とありました。本音だと思います。

    それにしても日本という国はオープン過ぎます。政治家は実現できないのに本音を語りますし、企業はノウハウを守り切れず、国民は親切で教えタガリばかり、スパイ防止法等は機能しません。

    学校では「自分に正直に」「言行一致」、組織では「有言実行」が尊ばれます。しかし実際は自分に正直になると、何をしでかすか分からないオッサンがたくさんいます。私ら凡人は自分に正直にならない方が良いのかも・・

    正確な文言は忘れましたが、少林寺拳法の開祖 宗道臣は「メッキを塗れ」と。中身はどうれあれ上辺をきれいにしておくとだんだんそれが厚くなりそれらしく成って行くと・・至言です。

    話は変わりますが、選挙が近いです。
    日本はどこに向かえば良いのでしょうか?

    ここで又開祖の言葉を思い出します。
    「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」 己れが先です。
    「愛無き力は暴力である 力無き愛は無力である」 やさしいだけでは役に立ちません。

    戦後70年近く経ちますが、日本は独り立ちしていたとは言えません。
    「日本はアメリカの51番目の州である」などと卑下する方もおられますが、州までも及びません。もし州ならアメリカ人3億人に日本人1億2千万人が加わるため、大統領は間違いなく日本人が選出されます。移民による多民族の民主主義国家であるアメリカといえども、国家の意思決定はワスプ(WASP ホワイト アングロサクソン プロテスタント)とユダヤ系が握っているこの国が日本人を同列に置くはずはありません。

    我々日本人は、「この国は有史以来一度も植民地になったことが無い」と自負していますが、もしかしたらこの戦後70年近くが初めての被植民地かも知れません。アメリカの緩やかで巧みな植民地政策に我々は気付いてないのでしょう。

    「君が襲われても助けないけど、私が襲われたら助けてね」と言えるのはお金持ちだけです。日本は以前ほど金持ちではありません。

    アメリカの助けなど本当は欲しくないけど、それは自分で自分が守れるようになったら言いましょう。

    アメリカも痛し痒しで、日本があまり強くなるのも困ります。太平洋戦争での日本軍の強さが身に染みましたから。今だに日本にはジェット戦闘機さえ造らせません。まして核兵器など・・

    自衛隊は軍隊ではない(そうです)。であるならばジュネーブ条約で守られません。つまり捕虜になった時にきちんと処遇されません。ゲリラなど不正規軍なら即銃殺されても文句は言えません。しかし御安心下さい。日本以外で「自衛隊は軍隊でない」と思っている国は一つもありません。

    また話が変わります。
    今日ノーベル賞の授与式がありました。山中教授は日本の誇りです。
    スウェーデンでしたが、公用語は英語でした。残念ながら日本語が公用語になることは永久に無いでしょう。もうそろそろ義務教育で、誰しもが英語で簡単な日常会話ができるように成れたら良いと思います。いくらITが進化しても、スウェーデン王女とのスマホ翻訳アプリを介しての会話は有り得ませんし、失礼でしょうよ・・

    難解な英文法、英文解釈、英作文に長けて、一生高収入が約束されても、ネイティブの帰国子女がクラスに転校して来ないことを祈りながら、学校の雑務に追われる英語教員も悲しいです。

    またまた話が変わります。
    40年以上前 総理大臣だった佐藤栄作は、1974年アジア人初のノーベル平和賞を授与されました。1967年に表明した「非核三原則」などが評価されたからです。

    「非核三原則」とは「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」です。
    表向きはこう表明していましたが、中国の核実験に不安を感じた佐藤は、裏では同じ敗戦国のドイツと結託し、日本核武装化を画策しました。

    これに危険を感じた米国ジョンソン大統領は、日本をアメリカの「核の傘」で守ることを確約し、佐藤の意図を挫きました。それ以来 自分が「戦争を放棄」することで平和が守られて来たと、日本人はお気楽に信じて来ました。

    今度の日曜に安倍晋三氏が次期総理大臣になるでしょう。
    彼の母親は岸信介元総理大臣の娘です。佐藤は岸の実弟です。したがって安倍の大叔父です。安倍が再度どのような総理大臣になるか見守ることになります。

    武道 その13

    ほとんどの日本人が「日本人は優秀な民族だ」と思っているのではないかと思います。最近は少し自信が無くなって来ましたが、私もまだそう自負しています。

    しかし色々な見方ができると思います。
    10数年前 大新聞の記事の中で「日本の警察官が、検挙率などから世界で最も優秀である。」との論調がありました。少し首を傾げました。これも最近少し自信が無くなって来ましたが、確かに世界的に見れば職務に忠実だし、汚職に手を染める率は低く真面目だと思います。

    でも犯罪発生率が低く、検挙率が高いのは日本国自体がしっかりしているからであり、個々の警察官の能力はニューヨークのスラム街の警官の方が、もしかしたらレベルが高いかも知れません。場数が違うでしょう。

    何でもそうですが、必ずしも良い環境が優秀なヒトを育てるとは言えません。

    日本のコンビニでは全ての商品が価格表示されているので、従業員がだれであろうが、レジが打てますし、フランチャイズチェーンとして拡大できます。
    東南アジア等の市場なんかに行くと、値札なんか無く毎回店主と客の値段交渉になります。これだと従業員に簡単にまかせる訳にも行かず、フランチャイズ拡大などできるはずはありません。

    日本人は毎回の価格交渉なんぞに時間とエネルギーを取られたくありません。
    しかしこのために日本人の個々人はインドやインドネシアや中国の人々のような交渉力は身に付いてはいませんので、海外旅行ではいつもボラれますし、すぐおなか壊します。

    日本人は組織戦をすべきで、個人戦をしてはいけないのです。団結が大事です。
    団体球技で言えば、マンツーマンよりゾーンディフェンスが得意なのでしょう。

    話は変わりますが、
    「恐怖遺伝子」と言う言葉があります。詳しい内容は飛ばします。
    結論から言えば、日本人は、個々人は世界で一番臆病な人種らしいです。

    たしかに日本人は、綱渡りや高層ビルからのスカイダイブや崖をオートバイで飛び越えたりする遊びを作り出す人は少ないですし、大航海時代の新大陸発見など、無謀とも言えるチャレンジはして来ませんでした。

    でも先の大戦以前や最近の大災害などでは、見事な程の勇気を示して来ました。

    これには一定の条件があります。
    1 後が無い、と言うほど切羽詰っている。
    2 恥の文化がある。
    3 自分のためでなく、家族、コミュニティ、国のためである。
    このことが揃えば物凄い勇気が出るようです。

    私事ですが、
    私は中途半端ながら、武道をして来ました。動機は自分が臆病だったからです。そしてそれは修行によって克服できる、と若い頃は思っていました。しかしそれは不可能だったし、もうそのことは考えないようにして来ました。

    でも最近は勇気があるのか、無防備な方が多いです。私は毎日仕事を終えた後、夜11~12時頃暗い道を歩いて帰りますが、その時間帯なのに、若い女の子たちがスマホを見ながら歩いています。スマホ見ながら無灯火の自転車に乗っている子もいます。

    少林寺拳法で初心者に最初に教える大切なことの一つに「八方目」というのがあります。
    「武道」は「スポーツ」ではありません。相手は1人であることの方が少ないし、どこから相手の仲間が来るか分かりません。視点は相手に合わせず、視線は動かさず、全体をぼんやりと見ます。

    とにかく「居付く」ことを嫌います。空間的にも、時間的にも、肉体的にも、精神的にも。
    一点を凝視すれば、視野狭窄になるし、他の五感は鈍ります。注意力は散漫になります。

    話は飛びます。
    いつの世でも命を狙われるのは恐ろしいことです。
    京都の暗い夜道に出没していた勤皇の志士たちも、使命感に突き動かされていたとはいえ、さぞ恐ろしかったことでしょう。

    しかし一番人気のある坂本龍馬の「暗殺の真相」は今も解りません。
    後年になって自分が手を下したという人も出て来ましたし、状況から一緒にいた親友にも可能性があります。
    でも普通に考えて、誰が一番龍馬が邪魔だったか?龍馬がいなくなることで誰が一番得をするのか?で行くと、やはりグラバーでしょうか?その後ろにいるイギリス、西欧列強も・・

    龍馬はグラバーの世話になり、世界のことなど色々教わりました。しかしグラバーは武器商人です。戦争が起こらないと商売になりません。龍馬はグラバーを通じて国際政治、西欧列強の恐ろしさ、イギリスの植民地政策、アヘン戦争でのイギリスのやり口を知ります。

    龍馬は戦っていた薩長に同盟を結ばせます。西郷隆盛と勝海舟を引き合わせ江戸城の無血開城を実現します。グラバーは武器を売る機会を失いました。そしてイギリスが内乱で壊れた日本を植民地にすることも・・

    イギリスは今では植民地時代の勢いはありませんが、国際政治では暗然とした力があります。イギリスの諜報機関MI-6は西側のそれとしてはアメリカのCIA,イスラエルのモサドと並びとても優秀です。ということはとてもえげつないということです。

    「007」の原作者のイアン・フレミングはMI-6の職員でした。さわやかに活躍するジェームス・ボンドは見事な程の国家宣伝をしています。

    そろそろ暮れが近付いて来ました。選挙も近いです。龍馬になれない(なれなかった)私ら日本のオジサンたちは「赤ちょうちん」で「龍馬」に変身します。

    そしてそのテーブルには「麒麟」のラベルのビールが置かれています。
    「麒麟」は中国神話の伝説上の動物ですが、頭は「龍」、体は「馬」です。

    武器売買が立ち行かなくなったグラバーは、その後海援隊で龍馬の部下だった岩崎弥太郎が設立した三菱財閥の相談役として活躍します。手掛けた多くの仕事の一つはビール会社でした。グラバーはラベルを「麒麟」に決めました。その真意は、龍馬への贖罪の気持ちか、偉人への尊敬か、友情か、あるいはその全てか、は既に歴史の闇の中に溶け込んでいます。

    一昨年の暮れ、某国営放送の大河ドラマを終えた「龍馬」は大晦日の○白歌合戦で、知ってか知らずか「グラバー邸」でさわやかに歌っていました。

    昨日テレビのビールコマーシャルで「龍馬」を見かけました。
    ○リンラガービ-ルかと思いきや、何とちゃっかり○サヒスーパードライ飲んでました。
    グラバーへの仕返しですか???

    中国 その8

    50年程前に製作されたアメリカ映画「北京の55日」を私がワクワクしながら観たのは小学生高学年か中学生の頃でした。今になって考えれば、史実を基にしたと言っても、アメリカ映画としてのバイアスは当然掛かっていて、御馴染みの西部劇の、勇敢な西部開拓者(白人)対 野蛮なインディアン(ネイティヴアメリカン)のような、娯楽映画ながらアメリカの国家戦略が行間に感じられ、ずいぶんアメリカに都合の良いストーリーでした。

    1900年に起きた「義和団の乱」のことですが、「北清事変」「拳匪の乱」とも呼ばれます。中国を侵略し、北京の紫禁城に籠城した、欧米列強のイギリス、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア・ハンガリー、イタリアそして日本の8か国連合軍約500名と清王朝軍とそれを支えようとした拳士たちの2ヶ月間の戦いが題材です。

    主役はチャールトン・ヘストン演じるアメリカ軍のルイス少佐です。
    余談ですが、チャールトン・ヘストンは「十戒」「ベン・ハー」等の主役として、当時ハリウッド映画全盛期の正統派スターでした。
    若い頃は公民権運動に参加する等リベラルでインテリな俳優でしたが、その後は全米ライフル協会会長として銃規制政策に反対し、晩年の評価は分かれています。

    実際の籠城の指揮官は日本陸軍の柴五郎中佐であり、それは各国の軍隊の中で彼が階級的に最上位だったことと、能力的にも英語、フランス語、中国語に堪能な上、リーダーとしても非常に優秀でした。映画の中では若き日の伊丹十三が空手を使う将校として、柴中佐の役を好演しています。事実この籠城戦に一番貢献したのは日本軍でした。

    「義和団の乱」の歴史的解釈は複雑で色々あると思いますが、要は日清戦争後に疲弊し腐敗した清王朝とそこにつけ込んで来る日本を含めた欧米列強との闘いでした。

    全く頼りにならない清王朝でしたが、欧米列強に食い荒らされることに怒った民衆が、「扶清滅洋」(清を助け西洋を滅ぼすべし)をスローガンに立ち上がりました。

    「清王朝」は弁髪(剃髪でありながら頭頂部から一本だけポニーテール)の女真族(満州族)であり、中国人の大多数である漢族ではありません。中国の歴代王朝で漢族でないのは、あと「元王朝」の蒙古族だけです。日本は奇遇ながら、この二つの王朝に、元寇と日清戦争で勝利しています。

    この清王朝を支えようとした民衆の中心を成したのは、白蓮教徒等の何と敵対していた主に漢族の武術集団でした。重武装の8カ国連合軍の兵士たちは、刀槍のみで突進して来る拳士たちに、恐怖感と共に敵ながらある種の感動を覚えたとのことです。

    その後戦いに敗れた拳士たちは清王朝や欧米列強の弾圧で四散しました。

    日本などとは全く異なり「おかみ」あるいは「国家」という「縦糸」が数千年間もアテにならなかった中国では、民衆の中に自己防衛のために、このような宗教的秘密結社や、政治的秘密結社、地域的秘密結社の強い「横糸」が形成されて来ました。この結びつきは日本人の想像を超え、時の権力やイデオロギー、職業、貴賎、国内外も関係なく、世界中にそのネットワークを拡げています。
    最近の例としては、1989年の天安門事件のリーダーが簡単にアメリカに逃れたケースがありました。

    時代は進みその約30年後、日本陸軍の特務機関員(いわゆるスパイ)として、中国に深く潜行していた、少林寺拳法の開祖 宗道臣(以下開祖)は任務の合間に、その義和団の乱の生き残りの崇山少林寺の老師たちに拳技を教わりました。国際社会の非情さや自信を喪失した日本人に対して使命感を持たれた開祖は、戦後帰国し日本で少林寺拳法を創始することになります。中国人の厚い情に接し、ある時は命を救われたりした開祖が終生中国に好意的だったことは良く理解できます。

    話は変わりますが、
    中国に好意的な文科大臣は、大臣の裁量権を乱用し問題になっています。20年程前は将来日本初の女性総理大臣にもなるかと期待されましたが、時が経つとその能力の程度が国民に知れ渡り、部下のキャリア官僚にも相手にされていません。父親譲りのダミ声と下品な冗談で「アメとムチ」を使い分ければ回りはひれ伏すと思っていたでしょうが、天才政治家だった父親のようには行きません。レベルが違います。今回のことも、今更権力が欲しい訳ではなく、単に目立ちたがりだし、近付いてきた選挙に取り敢えず勝つためのパフォーマンスと思われます。

    最近は2世3世の政治家が多く親の秘書等をした後に立候補して来ますが、「他人の飯」をきちんと食ったことが無いので、組織の意思決定のプロセスやメカニズムが分からないまま歳だけ取っています。言っていることが正しくても、それは庶民の井戸端会議や赤提灯でのグチレベルに過ぎず、「大きなバスは急に曲がれない」のと同じで、民主主義には醸成に時間と手順がいることを理解していません。優秀なキャリア官僚集団に対し、一人で政治主導だと唱えても面従腹背されるだけです。前の前に総理大臣をした大金持ちで親も祖父も大政治家だったボンボンも組織にいたことはなく、せいぜい大学の研究室にいた人でした。頭は非常に優秀でも実際に経験したことが無いことは肌で理解できません。いずれにしろこの政権は近々終わりますが・・

    又話が変わります。
    今日中国でトップリーダーが交代しました。
    本来はこの会議場にいたはずの、とある市長(といっても人口2900万人)が先日権力闘争に敗れ失脚しました(しかし捲土重来の可能性はあります)。不正蓄財が数千億円だそうです。中国のGDPは日本を超えましたが、1人当たりだとまだ日本の10分の1です。したがって数千億円は日本人にとっては数兆円の金銭感覚です。
    あの剛腕政治家の政治資金不正使用疑惑でさえ4億円です。

    それにしてもなぜそんなにお金が集まるのでしょうか?
    一党独裁あるいは絶対君主王朝にヒントがあります。先進的な民主主義国家では権力には義務と責任が付いてまわりますが、そうでない国では権力には利権が付いて来ます。
    法律はきちんとあります。しかし日本や欧米諸国と違い権力者の許認可の裁量権に幅があります。
    仮に先の文科大臣のケースだと、日本だと野党や世間(つまり選挙)が許しませんが、あの国だったら3大学の理事長は裏から贈賄することで解決することになります。つまり許認可権は莫大なお金を呼び寄せます。尤もらしい理由を付け「これは認可できんなあ」とつぶやけば良いのです。

    今世界で先進国と呼ばれる国は、必ず封建時代を経ています。西欧の小さな王国や日本の江戸時代の幕藩体制がそうです。どんぐりの背比べのような小国が、比較的ゆるい主従関係で切磋琢磨しました。これが産業革命へと発展して行きます。

    絶対君主王朝だと厳しい上意下達です。たしかに意思決定は早いです。しかし下の者は権力者を恐れ、面従腹背し、将来に備え私腹を肥やすことに専念します。国を真に発展させようとは思いません。

    しかしウラハラに利点もあります。一人ひとりの権謀術数の能力は鋭く研ぎ澄まされます。4千年間も鍛えられています。無菌室育ちの日本人など太刀打ちできません。

    先日はアメリカでもオバマ大統領の連投が決まりました。
    我が国も「近いうちに」選挙になるはずです。
    混迷する世界が少しでも良い方向へ進むことを祈ります。

    中国 その7

    30年位前、戦前に満鉄の経理部にいたという初老の経営コンサルタントの方と知り合いになりました。「満鉄」というのは「南満州鉄道株式会社」のことで半官半民ながら、当時の日本の中国植民地政策の最前線の会社でした。特に調査部は当時日本の最高のシンクタンクでした。初代総裁の後藤新平をはじめ歴代総裁、役員、社員、その子孫に至るまで「この人もあの人も・・」というそうそうたる陣容でした。戦後の復興にも多くの方が活躍しました。

    その経営コンサルタントの話では、
    「終戦直後すぐ中国共産党の幹部が満鉄に乗り込んで来ました。自分達は当然処刑されるのだろうと覚悟を決めてたそうです。ところが、共産党幹部は好意的で、いつまでもこの鉄道事業を維持継続してほしいので、経理部員も好きなだけ在籍して構わない、と言われました。

    中国共産党幹部は優秀な人ばかりでしたが、企業会計システムは分からず、特に複式簿記について全く知りませんでした。日本人経理部員達も意気に感じ懸命に教えました。もともと優秀な人達ですから1~2年でマスターして来ました。そうするとなぜか組織に変化が起き始めました。

    共産党幹部は日本人経理部員それぞれに対し極端な成績査定をし、給料や待遇に大きな差を付け始めました。それまで一つに纏まっていた日本人たちの中に、それをきっかけに仲違いが始まりました。部内に派閥ができ、嫌になった人から徐々に引揚船に乗船して日本に帰国して行きました。

    中国共産党は満鉄のハードはもちろん、ソフトも労せず手に入れました。」とのことです。

    したたかな中国に比べソ連は乱暴でした。日本がポツダム宣言を受諾し無条件降伏するやいなや、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し侵攻して来ました。日本兵は60~70万人がシベリア抑留され、1割が現地で亡くなりました。
    日本人の一般住民に対しての略奪強姦も激しく、私も知り合いのおばあさんで、当時中朝国境付近から逃げてきた方の目撃談をお聞きしたことがありますが、ここには書けません。

    話は変わりますが、いよいよ石原慎太郎氏が立ち上がりましたね。
    80歳での「最後のご奉公」には頭が下がります。
    中国は怒り心頭でしょう。

    昨日の記者会見で彼は、国や地方公共団体の会計制度が、複式簿記でなく単式簿記であることをしきりに指摘してました。単式簿記ということは家計簿や子供の小遣い帳と同じです。

    私ら個人事業主の会計は零細であっても、主に青色申告という複式簿記ですが、それを管理、指導、徴収する税務署の会計は単式簿記のはずです。不思議です。

    もしかして私 地雷踏んでますか?

  • 最新の記事

  • バックナンバー