博多メイはりきゅう院
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  • アレルギー

    そろそろ花粉症のシーズンが近づいて来ました。

    だれでも何かしらのアレルギーを持っています。
    鼻炎、アトピー、喘息、金属、食物、医薬品等々・・
    アレルギーは無害な異物(抗原)を間違って攻撃してしまう免疫機能の異常です。

    似たような病気に「自己免疫疾患」があります。
    慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの膠原病があります。
    これは間違って自分自身を抗原と認識して攻撃してしまう原因不明の厄介な病気です。

    アレルギーはあまりにも清潔な環境で育ったり、あまりにもゆったりしている(副交感神経亢進)と発症しやすい、と言われています。

    また若くて元気が有り余ってると出やすいです。来月還暦を迎える私は、ここ数年花粉症が気になりません。歳取って来たのと、日々の生活に汲汲としてるから・・
    おっと ここでは「花粉症の鍼が効いている!」と言わなければ・・

    最近「軍」について語ることが多いので、それに例えると、
    「アレルギー」は「誤爆」、「自己免疫疾患」は「同士討ち」か「クーデター」でしょうか?
    良い環境がその原因と言うのも興味深いです。

    話は変わりますが、
    アルジェリアの事件が起こる前は、部活の体罰が注目されていました。

    誰しもが思っていると思いますが、誤解を恐れず言いますと、私が親だったら「そんなクラブはどうせ大したモノではないので、辞めてしまえ!」です。

    高校生はまだ人生経験がほとんど無いので、目の前の部活に一所懸命になるのは当たり前ですし、良いことだと思います。

    異常な体罰を加える監督は、個人的に何か問題を抱えているか、成績を上げることでそのスポーツ界での自分のキャリアUPに執着しているからでしょう。いずれにしろ生徒のためではありません。戦う相手は生徒ではないでしょう。自分のウサ晴らしか、我欲です。その上の上司の管理監督こそ問題があります。

    高校野球の名監督の「たかが野球、されど野球」という名言があります。素晴らしい言葉だと思います。しかし時々逆に言ってみると良いと思います。「されどバスケット、たかがバスケット」

    前回のブログで述べましたが、日本人は宗教には「のめり込むこと」をあまり良しとしないのに、スポーツとなると何故「極め」たがるのでしょう?

    以前のブログで述べましたが、スポーツ(SPORT)の語源は、SPは飛び出す、離れる、PORTは港、つまり「港から離れる」「日常から離れ、気分転換する」という意味だそうです。
    SPRING SPLASH、SPRAY、SPRINKLER、SPARK、SPIT、SPLITとキリがありません。

    つまり「道楽」です。
    少林寺拳法の開祖 宗道臣は我々弟子たちに「一所懸命稽古するよう」常々言われていましたが、一定のレベルに達し調子に乗って来ると「そんなに強くなってどうするんだ?」と問いかけられました。少林寺拳法は禅宗ですので、これはもう「禅問答」ですね。

    その娘であられる総裁は20年程前、「鍛えた拳はどこへ行く」と問題提起されました。色々な受け止め方をする人がいると思いますが、蓋し名言です。
    (余計な話ですが、少林寺拳法では、拳で堅いモノを突いて鍛えることはありません)

    本当に強いチームは体罰やシゴキはありません。
    ある元総理大臣は若い頃ある大学の名門運動部(ここ数年あまり芳しくありませんが)に入りましたが、厳しい練習について行けず退部しました。2軍どころか4軍5軍まであると言われています。

    このような組織では、自分が失敗しようが怪我しようが、誰も責めません。「ゆっくり休んで、しっかり治せよ」とまわりから優しい言葉を掛けられます。そして後輩が喜んで上がって来ます。

    この方がつらいです。大手企業など優秀な組織ほどそうです。自分が壊れなくても家族や子供が壊れます。その後彼は「サメの脳みそ」と言われながら総理大臣まで昇りつめました。国民にとっては、彼には一流プレーヤーになってもらった方が良かったのですが・・

    「中道」とか「中庸」という言葉があります。
    腰が定まらず不安定な感じですが、なかなか良いと思います。

    博多弁で言うと「イイッチャナイト?」ってやつでしょうか?

    プライベートライアン

    「日頃はまじめに生活しているライアンの、実は怪しいプライベートな話」ではありません。

    1998年製作のアメリカ映画 監督スティーブン・スピルバーグ 主演トム・ハンクスの第2次世界大戦の連合軍ノルマンディー上陸作戦以後のストーリーです。

    「PRIVATE」とは、私らが普段使っている「私的な」という形容詞とはスペルは同じながら意味は全く異なる名詞で、いわゆる「一兵卒」のことです。つまり題名の直訳は「ライアン2等兵」です。

    話は少し外れますが、
    「一兵卒として頑張ります!」と毎回言うものの「一兵卒」で終わったタメシのない、あの剛腕政治家に騙された某滋賀県知事は、国民の大多数が「きっとカモにされるよ」と思っていたのに、隣の大阪首長の活躍をやっかみ、おいしい話に乗ってしまいました。多額の税金を使った上に、すぐ投げ出しましたが・・

    「プライベートライアン」はモデルはいますが、実話ではありません。
    兄3名がノルマンディーで戦死し、未亡人の母親1人が祖国で待っているのを知った米国の上層部は、国威昂揚のためか、戦闘中行方不明のその4男で、しょうもないクソガキのライアン2等兵(マット・デイモン)を救出し帰還させるため、ミラー大尉(トム・ハンクス)率いる優秀なレンジャー部隊8名を投入します。部隊は全滅するもライアン2等兵は生還します。1名を救うため8名が犠牲となることの意味を問いかけています。

    話は飛びますが、
    アルジェリアの天然ガスプラントの事件はまだ全容は見えないものの、かなり悲惨なことになっています。亡くなった方々の御冥福を祈ります。また命を賭して活躍する企業戦士の皆さんに頭が下がります。

    今回は日本にしては珍しく、安倍首相率いる政府や当該会社の「日揮」の対応も情報が少ない中で、なかなか毅然としていると思います。

    しかしアルジェリア軍の対応についてはアメリカ、イギリス、フランスがテロリストの殲滅を評価しているのに比べ、人命尊重を第一とする日本のそれとはかなり違います。

    最近よく感じますが、世界の中で、どうやら私ら日本人の方が異質であると・・
    正しいとか正しくない、という話ではありません。私も世界が日本人が考えているようになればいいと思いますが、私らの方が浮世離れしているのではないかと?

    例えば宗教でいえば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はどれも一神教ですし元は同じです。何十年も宗教を認めて来なかった中国も一党独裁です。他を許しません。

    私ら日本人は、几帳面なのに宗教だけはいい加減です。
    神様は1人より大勢いた方がにぎやかで良いのです。
    人間だけでなく、あらゆる自然物にも魂が宿ると信じています。

    正月は神社とお寺にお参りし、
    2月のバレンタインデーは「女が男にチョコレートをあげる日」にしてしまい、
    4月8日の「花まつり」は国民の大多数が仏教徒なのに祝うどころか、「釈迦の誕生日」であることを知りません。
    8月のお盆は元は仏教の儀式ではなく、
    10月末のハロウィンも元々キリスト教の祭りでもありません。
    12月のクリスマスは「キリスト生誕の日」ということさえ知らず、「日頃利用しているラブホよりグレードアップしたホテルに泊まる日」で、「クリスマスイブの次の日」という位置付けです。「イブ」が「前夜祭」という意味だとも知りません。

    結婚式は、キリスト教会(風)か、まれに神社。
    葬式には、日頃会ったこともない坊さんに来てもらい、墓はお寺。
    学校は、家は仏教なのにミッションスクール。「ミッション」の意味さえ知りません。
    とバラバラです。

    また悲惨な犯罪や事件に遭遇しても、日本人はまるで自然災害に遭ったような対応をします。たった2発の原爆で年寄り、女、子供の非戦闘員を30万人殺されても、広島平和都市記念碑には「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と主語が誰か分かりません。

    ちなみに後年アメリカの高官がインタビューで「原爆を使用しない可能性は無かったのか?」との問いに「もし日本が原爆を持っていたなら使用しなかっただろう」と答えています。

    今回のような悲惨な事件が続いても、日本は今後も積極的に海外に進出して行くしかありません。エネルギーも食糧も国内では全く足りませんから。

    政府は早い段階で自衛隊が在外邦人保護のため海外派遣できるように法改正すると思われます。それで少しはまともな「軍」に近付きます。したがって「プライベートライアン」のような厄介なケースに遭遇する危険性は格段に増えます。

    「自衛隊」は英語では「SELF DEFENSE FORCES」ですが、最近は陰で「SELFISH(わがままな)・・」と言われています。何せ日本は「私は守ってね。あなたは助けないけど・・」という国ですから。ミカンのようなオレンジ色やバッタのようなキミドリ色のスーツの似合う国会議員の方々が騒ぐと思いますが・・

    自民党は自衛隊を「国防軍」に変えようとしていますが、「軍」は国防をその任務とするものですので、言い方がしつこいと思います。地球上のあらゆる国々も「軍」を他国侵略のためと規定しているところはありません。もちろん日本人の「軍」に対するアレルギーに気を使っているためでしょうが・・

    日本は東アジア以外の世界各国でかなり好意を持たれている国です。しかし今回のようにエネルギー確保のためには、欧米の巨大メジャーと組むことも多くなるでしょう。したがって日本人も狙われる可能性は高まります。

    情報機関もきちんと確立し、アメリカ、イギリスや先方の国の情報だけに頼らないようにしなければなりません。

    学校の教育も、欧米の植民地支配や明治維新以降の歴史をしっかり教える必要があります。歴史認識は国が違えばなかなか一致させることは難しいことですが、客観的事実を積み重ね、他国の見解も併記すれば良いと思います。

    以前のブログでも何度か述べましたが、英語も教師が教えやすいことや、入学試験として使いやすい内容を教えるのではなく、実際にコミュニケーションのツールとして身に付けさせてほしいものです。

    今回は真面目な内容になりました。改めて被害者の御冥福をお祈り致します。

    国連

    日本人にとって国連は世界平和のためになくてはならない、理想的(であってほしい)な組織でしょう。若い方々の中にも国連職員やその下部組織であるユネスコやユニセフの職員になりたい人も多いと思います。

    国連つまり国際連合は、日本人は「国際連合」と呼びますが、
    正式名称は「THE UNITED NATIONS」です。直訳すれば、「連合国」です。
    中国は国連のことをそのまま「連合国」と呼びます。
    日本は都合の悪いことはオブラートに包んで訳し、都合の悪いことは隠して子供たちに教えます。「国連が平和を守ってくれる」と・・

    「連合国」とは第2次世界大戦の戦勝国のことです。
    敗戦国であるドイツ、イタリア、日本は「枢軸国」と呼ばれていました。

    この国連には193か国が加盟していますが、その運営資金の負担割合は日本2位、ドイツ3位、イタリア6位です。もちろんアメリカが1位ですが、アメリカは平気で滞納するので、日本が実質一番お金を出しています。まるで敗戦国の罰金です。ちなみにアジアの超大国の中国の負担額は日本の4分の1です。

    先日の国連総会で中国は日本のことを「敗戦国ごときが・・」と発言し、ほとんどの日本人が「今頃何で?」と不快に感じましたが、これには深い意味と伏線があります。

    日本は長年 国連の安全保障理事会の常任理事国入りを悲願として努力して来ましたが、これは中国等の反対でほぼ永久に不可能です。

    そして最も力を入れなければならなかった「敵国条項」の撤廃を怠りました。これは何度も撤廃のチャンスがあったのですが、今後は中国等の反対が予想され、もう不可能と思われます。政治家や外務省は何をやって来たのでしょう?

    「敵国条項」とは、簡単に言えば、「敗戦国」の日本、ドイツ、イタリアが軍事行動を起こした場合、国連加盟国は安全保障理事会の決議を経ることなく、単独で直接制裁軍事行動が取れるというものです。

    平和ボケした私ら日本人は、「日本は今後永久に他国を侵略することは無い」と信じて来たので、「敵国条項」があろうが無かろうが関係無いと思っていました。

    嫌なことをあえて言いますが、今後起こるであろうことを予測します。
    尖閣に中国の漁民が「漁」と称して殺到します。海上保安庁は安全に気を使いながら、これを排除しようと努力します。しかし事故は起きますし、どちらに責任があるかどうかは、どうにでもできる話です。中国が「日本が先に仕掛けた」と判断すれば良いことです。
    中国は国連の決議を経ず、国連の規定に則り、日本に軍事行動が取れます。アメリカもこのことに介入できません。

    幸せなクリスマスがこの国で末永く続きますよう!

    建前と本音

    最近はあまり聞かれなくなりましたが、以前は「日本人は建前と本音を使い分ける。」と日本人がよく言っていました。

    でもよく考えると、日本人ほど建前と本音の差が少ない国民もいないのではないかと、最近思います。

    例えば我国の周辺諸国では本音を言うと生命の危険がある国がかなりありますし、世界的に見ても一部の先進国を除いては、あぶない国の方が多いと思います。

    日本で国のトップリーダーの悪口を声高にしゃべっても、まわりは笑って聞いています。
    TPOさえ間違わなければ何の問題もありません。社長の悪口だとそうはいきませんが、命までは奪われません。まあ徐々に居場所は無くなりますが・・

    少し前 新聞の記事で読みましたが、アジアの某超大国出身で日本の大学の教授をされている方が「話では聞いてはいたが、日本で本当に本音をしゃべっても大丈夫だ、ということを確信するのに10年かかった。」とありました。本音だと思います。

    それにしても日本という国はオープン過ぎます。政治家は実現できないのに本音を語りますし、企業はノウハウを守り切れず、国民は親切で教えタガリばかり、スパイ防止法等は機能しません。

    学校では「自分に正直に」「言行一致」、組織では「有言実行」が尊ばれます。しかし実際は自分に正直になると、何をしでかすか分からないオッサンがたくさんいます。私ら凡人は自分に正直にならない方が良いのかも・・

    正確な文言は忘れましたが、少林寺拳法の開祖 宗道臣は「メッキを塗れ」と。中身はどうれあれ上辺をきれいにしておくとだんだんそれが厚くなりそれらしく成って行くと・・至言です。

    話は変わりますが、選挙が近いです。
    日本はどこに向かえば良いのでしょうか?

    ここで又開祖の言葉を思い出します。
    「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」 己れが先です。
    「愛無き力は暴力である 力無き愛は無力である」 やさしいだけでは役に立ちません。

    戦後70年近く経ちますが、日本は独り立ちしていたとは言えません。
    「日本はアメリカの51番目の州である」などと卑下する方もおられますが、州までも及びません。もし州ならアメリカ人3億人に日本人1億2千万人が加わるため、大統領は間違いなく日本人が選出されます。移民による多民族の民主主義国家であるアメリカといえども、国家の意思決定はワスプ(WASP ホワイト アングロサクソン プロテスタント)とユダヤ系が握っているこの国が日本人を同列に置くはずはありません。

    我々日本人は、「この国は有史以来一度も植民地になったことが無い」と自負していますが、もしかしたらこの戦後70年近くが初めての被植民地かも知れません。アメリカの緩やかで巧みな植民地政策に我々は気付いてないのでしょう。

    「君が襲われても助けないけど、私が襲われたら助けてね」と言えるのはお金持ちだけです。日本は以前ほど金持ちではありません。

    アメリカの助けなど本当は欲しくないけど、それは自分で自分が守れるようになったら言いましょう。

    アメリカも痛し痒しで、日本があまり強くなるのも困ります。太平洋戦争での日本軍の強さが身に染みましたから。今だに日本にはジェット戦闘機さえ造らせません。まして核兵器など・・

    自衛隊は軍隊ではない(そうです)。であるならばジュネーブ条約で守られません。つまり捕虜になった時にきちんと処遇されません。ゲリラなど不正規軍なら即銃殺されても文句は言えません。しかし御安心下さい。日本以外で「自衛隊は軍隊でない」と思っている国は一つもありません。

    また話が変わります。
    今日ノーベル賞の授与式がありました。山中教授は日本の誇りです。
    スウェーデンでしたが、公用語は英語でした。残念ながら日本語が公用語になることは永久に無いでしょう。もうそろそろ義務教育で、誰しもが英語で簡単な日常会話ができるように成れたら良いと思います。いくらITが進化しても、スウェーデン王女とのスマホ翻訳アプリを介しての会話は有り得ませんし、失礼でしょうよ・・

    難解な英文法、英文解釈、英作文に長けて、一生高収入が約束されても、ネイティブの帰国子女がクラスに転校して来ないことを祈りながら、学校の雑務に追われる英語教員も悲しいです。

    またまた話が変わります。
    40年以上前 総理大臣だった佐藤栄作は、1974年アジア人初のノーベル平和賞を授与されました。1967年に表明した「非核三原則」などが評価されたからです。

    「非核三原則」とは「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」です。
    表向きはこう表明していましたが、中国の核実験に不安を感じた佐藤は、裏では同じ敗戦国のドイツと結託し、日本核武装化を画策しました。

    これに危険を感じた米国ジョンソン大統領は、日本をアメリカの「核の傘」で守ることを確約し、佐藤の意図を挫きました。それ以来 自分が「戦争を放棄」することで平和が守られて来たと、日本人はお気楽に信じて来ました。

    今度の日曜に安倍晋三氏が次期総理大臣になるでしょう。
    彼の母親は岸信介元総理大臣の娘です。佐藤は岸の実弟です。したがって安倍の大叔父です。安倍が再度どのような総理大臣になるか見守ることになります。

    武道 その13

    ほとんどの日本人が「日本人は優秀な民族だ」と思っているのではないかと思います。最近は少し自信が無くなって来ましたが、私もまだそう自負しています。

    しかし色々な見方ができると思います。
    10数年前 大新聞の記事の中で「日本の警察官が、検挙率などから世界で最も優秀である。」との論調がありました。少し首を傾げました。これも最近少し自信が無くなって来ましたが、確かに世界的に見れば職務に忠実だし、汚職に手を染める率は低く真面目だと思います。

    でも犯罪発生率が低く、検挙率が高いのは日本国自体がしっかりしているからであり、個々の警察官の能力はニューヨークのスラム街の警官の方が、もしかしたらレベルが高いかも知れません。場数が違うでしょう。

    何でもそうですが、必ずしも良い環境が優秀なヒトを育てるとは言えません。

    日本のコンビニでは全ての商品が価格表示されているので、従業員がだれであろうが、レジが打てますし、フランチャイズチェーンとして拡大できます。
    東南アジア等の市場なんかに行くと、値札なんか無く毎回店主と客の値段交渉になります。これだと従業員に簡単にまかせる訳にも行かず、フランチャイズ拡大などできるはずはありません。

    日本人は毎回の価格交渉なんぞに時間とエネルギーを取られたくありません。
    しかしこのために日本人の個々人はインドやインドネシアや中国の人々のような交渉力は身に付いてはいませんので、海外旅行ではいつもボラれますし、すぐおなか壊します。

    日本人は組織戦をすべきで、個人戦をしてはいけないのです。団結が大事です。
    団体球技で言えば、マンツーマンよりゾーンディフェンスが得意なのでしょう。

    話は変わりますが、
    「恐怖遺伝子」と言う言葉があります。詳しい内容は飛ばします。
    結論から言えば、日本人は、個々人は世界で一番臆病な人種らしいです。

    たしかに日本人は、綱渡りや高層ビルからのスカイダイブや崖をオートバイで飛び越えたりする遊びを作り出す人は少ないですし、大航海時代の新大陸発見など、無謀とも言えるチャレンジはして来ませんでした。

    でも先の大戦以前や最近の大災害などでは、見事な程の勇気を示して来ました。

    これには一定の条件があります。
    1 後が無い、と言うほど切羽詰っている。
    2 恥の文化がある。
    3 自分のためでなく、家族、コミュニティ、国のためである。
    このことが揃えば物凄い勇気が出るようです。

    私事ですが、
    私は中途半端ながら、武道をして来ました。動機は自分が臆病だったからです。そしてそれは修行によって克服できる、と若い頃は思っていました。しかしそれは不可能だったし、もうそのことは考えないようにして来ました。

    でも最近は勇気があるのか、無防備な方が多いです。私は毎日仕事を終えた後、夜11~12時頃暗い道を歩いて帰りますが、その時間帯なのに、若い女の子たちがスマホを見ながら歩いています。スマホ見ながら無灯火の自転車に乗っている子もいます。

    少林寺拳法で初心者に最初に教える大切なことの一つに「八方目」というのがあります。
    「武道」は「スポーツ」ではありません。相手は1人であることの方が少ないし、どこから相手の仲間が来るか分かりません。視点は相手に合わせず、視線は動かさず、全体をぼんやりと見ます。

    とにかく「居付く」ことを嫌います。空間的にも、時間的にも、肉体的にも、精神的にも。
    一点を凝視すれば、視野狭窄になるし、他の五感は鈍ります。注意力は散漫になります。

    話は飛びます。
    いつの世でも命を狙われるのは恐ろしいことです。
    京都の暗い夜道に出没していた勤皇の志士たちも、使命感に突き動かされていたとはいえ、さぞ恐ろしかったことでしょう。

    しかし一番人気のある坂本龍馬の「暗殺の真相」は今も解りません。
    後年になって自分が手を下したという人も出て来ましたし、状況から一緒にいた親友にも可能性があります。
    でも普通に考えて、誰が一番龍馬が邪魔だったか?龍馬がいなくなることで誰が一番得をするのか?で行くと、やはりグラバーでしょうか?その後ろにいるイギリス、西欧列強も・・

    龍馬はグラバーの世話になり、世界のことなど色々教わりました。しかしグラバーは武器商人です。戦争が起こらないと商売になりません。龍馬はグラバーを通じて国際政治、西欧列強の恐ろしさ、イギリスの植民地政策、アヘン戦争でのイギリスのやり口を知ります。

    龍馬は戦っていた薩長に同盟を結ばせます。西郷隆盛と勝海舟を引き合わせ江戸城の無血開城を実現します。グラバーは武器を売る機会を失いました。そしてイギリスが内乱で壊れた日本を植民地にすることも・・

    イギリスは今では植民地時代の勢いはありませんが、国際政治では暗然とした力があります。イギリスの諜報機関MI-6は西側のそれとしてはアメリカのCIA,イスラエルのモサドと並びとても優秀です。ということはとてもえげつないということです。

    「007」の原作者のイアン・フレミングはMI-6の職員でした。さわやかに活躍するジェームス・ボンドは見事な程の国家宣伝をしています。

    そろそろ暮れが近付いて来ました。選挙も近いです。龍馬になれない(なれなかった)私ら日本のオジサンたちは「赤ちょうちん」で「龍馬」に変身します。

    そしてそのテーブルには「麒麟」のラベルのビールが置かれています。
    「麒麟」は中国神話の伝説上の動物ですが、頭は「龍」、体は「馬」です。

    武器売買が立ち行かなくなったグラバーは、その後海援隊で龍馬の部下だった岩崎弥太郎が設立した三菱財閥の相談役として活躍します。手掛けた多くの仕事の一つはビール会社でした。グラバーはラベルを「麒麟」に決めました。その真意は、龍馬への贖罪の気持ちか、偉人への尊敬か、友情か、あるいはその全てか、は既に歴史の闇の中に溶け込んでいます。

    一昨年の暮れ、某国営放送の大河ドラマを終えた「龍馬」は大晦日の○白歌合戦で、知ってか知らずか「グラバー邸」でさわやかに歌っていました。

    昨日テレビのビールコマーシャルで「龍馬」を見かけました。
    ○リンラガービ-ルかと思いきや、何とちゃっかり○サヒスーパードライ飲んでました。
    グラバーへの仕返しですか???

    中国 その8

    50年程前に製作されたアメリカ映画「北京の55日」を私がワクワクしながら観たのは小学生高学年か中学生の頃でした。今になって考えれば、史実を基にしたと言っても、アメリカ映画としてのバイアスは当然掛かっていて、御馴染みの西部劇の、勇敢な西部開拓者(白人)対 野蛮なインディアン(ネイティヴアメリカン)のような、娯楽映画ながらアメリカの国家戦略が行間に感じられ、ずいぶんアメリカに都合の良いストーリーでした。

    1900年に起きた「義和団の乱」のことですが、「北清事変」「拳匪の乱」とも呼ばれます。中国を侵略し、北京の紫禁城に籠城した、欧米列強のイギリス、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア・ハンガリー、イタリアそして日本の8か国連合軍約500名と清王朝軍とそれを支えようとした拳士たちの2ヶ月間の戦いが題材です。

    主役はチャールトン・ヘストン演じるアメリカ軍のルイス少佐です。
    余談ですが、チャールトン・ヘストンは「十戒」「ベン・ハー」等の主役として、当時ハリウッド映画全盛期の正統派スターでした。
    若い頃は公民権運動に参加する等リベラルでインテリな俳優でしたが、その後は全米ライフル協会会長として銃規制政策に反対し、晩年の評価は分かれています。

    実際の籠城の指揮官は日本陸軍の柴五郎中佐であり、それは各国の軍隊の中で彼が階級的に最上位だったことと、能力的にも英語、フランス語、中国語に堪能な上、リーダーとしても非常に優秀でした。映画の中では若き日の伊丹十三が空手を使う将校として、柴中佐の役を好演しています。事実この籠城戦に一番貢献したのは日本軍でした。

    「義和団の乱」の歴史的解釈は複雑で色々あると思いますが、要は日清戦争後に疲弊し腐敗した清王朝とそこにつけ込んで来る日本を含めた欧米列強との闘いでした。

    全く頼りにならない清王朝でしたが、欧米列強に食い荒らされることに怒った民衆が、「扶清滅洋」(清を助け西洋を滅ぼすべし)をスローガンに立ち上がりました。

    「清王朝」は弁髪(剃髪でありながら頭頂部から一本だけポニーテール)の女真族(満州族)であり、中国人の大多数である漢族ではありません。中国の歴代王朝で漢族でないのは、あと「元王朝」の蒙古族だけです。日本は奇遇ながら、この二つの王朝に、元寇と日清戦争で勝利しています。

    この清王朝を支えようとした民衆の中心を成したのは、白蓮教徒等の何と敵対していた主に漢族の武術集団でした。重武装の8カ国連合軍の兵士たちは、刀槍のみで突進して来る拳士たちに、恐怖感と共に敵ながらある種の感動を覚えたとのことです。

    その後戦いに敗れた拳士たちは清王朝や欧米列強の弾圧で四散しました。

    日本などとは全く異なり「おかみ」あるいは「国家」という「縦糸」が数千年間もアテにならなかった中国では、民衆の中に自己防衛のために、このような宗教的秘密結社や、政治的秘密結社、地域的秘密結社の強い「横糸」が形成されて来ました。この結びつきは日本人の想像を超え、時の権力やイデオロギー、職業、貴賎、国内外も関係なく、世界中にそのネットワークを拡げています。
    最近の例としては、1989年の天安門事件のリーダーが簡単にアメリカに逃れたケースがありました。

    時代は進みその約30年後、日本陸軍の特務機関員(いわゆるスパイ)として、中国に深く潜行していた、少林寺拳法の開祖 宗道臣(以下開祖)は任務の合間に、その義和団の乱の生き残りの崇山少林寺の老師たちに拳技を教わりました。国際社会の非情さや自信を喪失した日本人に対して使命感を持たれた開祖は、戦後帰国し日本で少林寺拳法を創始することになります。中国人の厚い情に接し、ある時は命を救われたりした開祖が終生中国に好意的だったことは良く理解できます。

    話は変わりますが、
    中国に好意的な文科大臣は、大臣の裁量権を乱用し問題になっています。20年程前は将来日本初の女性総理大臣にもなるかと期待されましたが、時が経つとその能力の程度が国民に知れ渡り、部下のキャリア官僚にも相手にされていません。父親譲りのダミ声と下品な冗談で「アメとムチ」を使い分ければ回りはひれ伏すと思っていたでしょうが、天才政治家だった父親のようには行きません。レベルが違います。今回のことも、今更権力が欲しい訳ではなく、単に目立ちたがりだし、近付いてきた選挙に取り敢えず勝つためのパフォーマンスと思われます。

    最近は2世3世の政治家が多く親の秘書等をした後に立候補して来ますが、「他人の飯」をきちんと食ったことが無いので、組織の意思決定のプロセスやメカニズムが分からないまま歳だけ取っています。言っていることが正しくても、それは庶民の井戸端会議や赤提灯でのグチレベルに過ぎず、「大きなバスは急に曲がれない」のと同じで、民主主義には醸成に時間と手順がいることを理解していません。優秀なキャリア官僚集団に対し、一人で政治主導だと唱えても面従腹背されるだけです。前の前に総理大臣をした大金持ちで親も祖父も大政治家だったボンボンも組織にいたことはなく、せいぜい大学の研究室にいた人でした。頭は非常に優秀でも実際に経験したことが無いことは肌で理解できません。いずれにしろこの政権は近々終わりますが・・

    又話が変わります。
    今日中国でトップリーダーが交代しました。
    本来はこの会議場にいたはずの、とある市長(といっても人口2900万人)が先日権力闘争に敗れ失脚しました(しかし捲土重来の可能性はあります)。不正蓄財が数千億円だそうです。中国のGDPは日本を超えましたが、1人当たりだとまだ日本の10分の1です。したがって数千億円は日本人にとっては数兆円の金銭感覚です。
    あの剛腕政治家の政治資金不正使用疑惑でさえ4億円です。

    それにしてもなぜそんなにお金が集まるのでしょうか?
    一党独裁あるいは絶対君主王朝にヒントがあります。先進的な民主主義国家では権力には義務と責任が付いてまわりますが、そうでない国では権力には利権が付いて来ます。
    法律はきちんとあります。しかし日本や欧米諸国と違い権力者の許認可の裁量権に幅があります。
    仮に先の文科大臣のケースだと、日本だと野党や世間(つまり選挙)が許しませんが、あの国だったら3大学の理事長は裏から贈賄することで解決することになります。つまり許認可権は莫大なお金を呼び寄せます。尤もらしい理由を付け「これは認可できんなあ」とつぶやけば良いのです。

    今世界で先進国と呼ばれる国は、必ず封建時代を経ています。西欧の小さな王国や日本の江戸時代の幕藩体制がそうです。どんぐりの背比べのような小国が、比較的ゆるい主従関係で切磋琢磨しました。これが産業革命へと発展して行きます。

    絶対君主王朝だと厳しい上意下達です。たしかに意思決定は早いです。しかし下の者は権力者を恐れ、面従腹背し、将来に備え私腹を肥やすことに専念します。国を真に発展させようとは思いません。

    しかしウラハラに利点もあります。一人ひとりの権謀術数の能力は鋭く研ぎ澄まされます。4千年間も鍛えられています。無菌室育ちの日本人など太刀打ちできません。

    先日はアメリカでもオバマ大統領の連投が決まりました。
    我が国も「近いうちに」選挙になるはずです。
    混迷する世界が少しでも良い方向へ進むことを祈ります。

    中国 その7

    30年位前、戦前に満鉄の経理部にいたという初老の経営コンサルタントの方と知り合いになりました。「満鉄」というのは「南満州鉄道株式会社」のことで半官半民ながら、当時の日本の中国植民地政策の最前線の会社でした。特に調査部は当時日本の最高のシンクタンクでした。初代総裁の後藤新平をはじめ歴代総裁、役員、社員、その子孫に至るまで「この人もあの人も・・」というそうそうたる陣容でした。戦後の復興にも多くの方が活躍しました。

    その経営コンサルタントの話では、
    「終戦直後すぐ中国共産党の幹部が満鉄に乗り込んで来ました。自分達は当然処刑されるのだろうと覚悟を決めてたそうです。ところが、共産党幹部は好意的で、いつまでもこの鉄道事業を維持継続してほしいので、経理部員も好きなだけ在籍して構わない、と言われました。

    中国共産党幹部は優秀な人ばかりでしたが、企業会計システムは分からず、特に複式簿記について全く知りませんでした。日本人経理部員達も意気に感じ懸命に教えました。もともと優秀な人達ですから1~2年でマスターして来ました。そうするとなぜか組織に変化が起き始めました。

    共産党幹部は日本人経理部員それぞれに対し極端な成績査定をし、給料や待遇に大きな差を付け始めました。それまで一つに纏まっていた日本人たちの中に、それをきっかけに仲違いが始まりました。部内に派閥ができ、嫌になった人から徐々に引揚船に乗船して日本に帰国して行きました。

    中国共産党は満鉄のハードはもちろん、ソフトも労せず手に入れました。」とのことです。

    したたかな中国に比べソ連は乱暴でした。日本がポツダム宣言を受諾し無条件降伏するやいなや、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し侵攻して来ました。日本兵は60~70万人がシベリア抑留され、1割が現地で亡くなりました。
    日本人の一般住民に対しての略奪強姦も激しく、私も知り合いのおばあさんで、当時中朝国境付近から逃げてきた方の目撃談をお聞きしたことがありますが、ここには書けません。

    話は変わりますが、いよいよ石原慎太郎氏が立ち上がりましたね。
    80歳での「最後のご奉公」には頭が下がります。
    中国は怒り心頭でしょう。

    昨日の記者会見で彼は、国や地方公共団体の会計制度が、複式簿記でなく単式簿記であることをしきりに指摘してました。単式簿記ということは家計簿や子供の小遣い帳と同じです。

    私ら個人事業主の会計は零細であっても、主に青色申告という複式簿記ですが、それを管理、指導、徴収する税務署の会計は単式簿記のはずです。不思議です。

    もしかして私 地雷踏んでますか?

    語学力

    日馬富士が2場所連続で全勝し、横綱昇進が決まりました。
    幕内最軽量だそうです。日本人力士たちは何をしているのでしょう。
    体格的に優るヨーロッパ系力士に負けるのは少しは理解できますが・・

    それとモンゴル出身力士たちの日本語の会話力にも驚かされます。
    口下手な日本人より上手です。
    日本人が書けない四字熟語も使いこなします。
    アクセントやイントネーションにも違和感がありません。
    顔も何となく日本人らしいです。我々のことを人種的にモンゴロイドというのも納得できます。
    地理的には、すぐ近くのあの国やあの超大国より遠いはずですが・・

    それにしても私ら日本人の語学力は何とかならないのでしょうか?
    最近の領土領海問題も交渉力・コミュニケーション能力・会話力の不足が大きいのではないでしょうか?

    世界的に見て大半の言語の文法は「主語・述語・目的語」の順番ですが、日本語のそれは「主語・目的語・述語」という決定的に不利な点はあります。しかしハングルもそうでありながら韓国の人々は、日本人に比べかなり上手に英語を使いこなします。

    日本人は「主語」さえよく省略します。「ところでだれの話ばしよっとね?」と確認が必要なこともよくあります。
    又いい歳になって来ると「あれがあれして、これがこげなふうになったとよ。」と代名詞だけで通じます。

    私は子供もいないので、その後の学校教育がどうなっているのか知りませんが、私らの時代の小学校の「反省会」や中学校の「ホームルーム」での揉め事の結論は「みんな仲良く!」とか「各自の自覚の問題です。」とかに落ち着くことが大半で、「考え方が全く違うので、結論を集約できないこともある。」とか「仮に考え方が違っても、それはそれとして付き合って行く。」とかの結論にはならなかったように思います。尤も同じ組に全く異なる文化の子がいる、というのは稀でしたから。

    話は元に戻りますが、私ら日本人の語学力とりわけ英語力は何とかならないのでしょうか?
    戦後70年近くなりますが、相変わらずのような気がします。
    「語学」という「学問」にするからいけないのでしょう。「音楽」は教科の一つですが「音学」ではありません。ビートルズのメンバーも音符が読めないまま、あれだけの曲作りをしてたそうです。「ゴガク」も「語楽」にしてはどうでしょう。学問として権威付けするよりツールとして使いこなす方が憶えると思います。

    「I am 西田」を訳せば、「私ハ西田です」か「私ガ西田です」です。文法的な意味合いは日本語でさえ上手に説明できませんが、使い分けてます。

    こう言うと必ず出て来る反論は「しゃべれれば良いという問題ではなく、論理的な構築や自国文化の深い理解が大切であり、そうであるならばまず正しい日本語できちんと話せるようになりましょう。」と言っているうちに、70年経ちました。

    ほとんどの日本人が中学3年間、高校3年間、合計6年間 毎日英語の授業を受けています。他のお稽古事 例えばピアノを6年間毎日練習すれば、友達の結婚式で披露できるくらいになれます。武道でも2段か3段くらいにはなれる可能性があります。

    でも英語になると、街で外国人に道尋ねられると「ワタシ 英語しゃべれませんから・・」と平気で答えます。これが算数だと「わたし算数ができないので、お釣りが合ってるかどうか分かりません。」とは言いません。

    大学でも美大の絵画科出身で「ワタシ絵は描けません」とか、音大のピアノ科出身で「わたしピアノ弾けません」というのは聞いたことがありませんが、英文科出身で「ワタシ英語しゃべれません」というのは謙遜もあるでしょうが、結構聞きます。

    教える側も「学問」にする方が簡単です。「関係代名詞」「分詞構文」「現在完了進行形」等々、外国人にほとんど接しなくても地方の教育大学でマスターできますし、公立の教員になれば、コミュニケーション能力の高い英会話学校の講師より2倍以上の収入が安定的に得られます。
    試験問題も何が正解が分からない、あるいはいくつもの正解が有り得る、英会話の問題作りは大変ですから、○×式か四択等にしておけば、採点も簡単です。

    高校や大学入試の問題では、あまりに難し過ぎて、英米人でも分かるのかな?と思うくらい捻ったモノがあります。選別するための道具のような気がします。それが分かるからって、その後の長い人生で何の参考になるのか疑問です。

    私も大学入試から40年以上経ちますが、解けない英語の問題の嫌な夢を、今だに時々見ます。実際も半分しか分からないような入試問題だったので、もし合格したらもう二度と英語の勉強などするものかと思い、その通り40年が経ってしまいました。

    ヒトが真剣に勉強するモティベーションは、それがとても面白く感じられるか、その後の収入に大きく影響するか、それが無ければその後の生活が危うい、のどれかではないでしょうか?

    でももう心配する必要はありません。これまでは日本に勢いがあったので、こちらのコミュニケーション能力が低くても、諸外国の方から近寄ってくれました。もうそんな時代ではありません。日本人がこちらから出向かねばなりません。これからの若い人たちは外国語を生きて行くためのツールとして必死に学ぶはずです。

    私も中国による日本植民地化に備えて、そろそろ中国語の勉強を始めようか、と思う今日この頃です。

    個性

    「オレの友達は変わったヤツばっかりだ!」とか「うちのグループは個性のあるヤツが多いよ!」とのフレーズを結構聞くことがあります。これはほとんどが肯定的な気持ちです。

    「うちの業界は特殊だから!」というのもよく耳にします。これは否定的な意味合いと自慢げな気持ちが交じり合い、参入障壁を築こうとしている場合もあります。

    いずれにしても実は大して違いは無く、似たものばかりで金太郎飴みたいな集まりだったりします。

    私の大好きな「ケンミンショー」でも、同じ県内でも「山一つ越えると全く違う食文化」ということもよくあります。

    でも所詮狭い日本の中のこと、いずれにしろ大した違いではありません。
    黙っていても通じる「あうんの呼吸」が必ずあります。

    国や文化が違うとそうは簡単ではありません。
    「話せば分かる」とか「みんな根はいい人ばかり」とは行かない場合もあります。

    想定外や予想外に備える教育も必要です。

    特に人種的に近く、顔が似ていると「ホントは分かってくれてる」等と期待してしまう、今日この頃です。

    政局と政策

    政治の話はあまりしたくないんですけど、最近騒がしいですね。

    手段と目的、戦術と戦略、破壊と創造・・

    似たような言葉は色々ありますが、どうしても高い志より小さな揉め事の方が面白いです。会社でも、壮大な長期経営計画より、目先の人事にみんな興味があります。

    そういえば、こういう時に必ず出て来る、あの豪腕の方はどうされているのでしょう?

    政局や選挙に強いというのは、やっぱり手段です。しかし闘いに勝てないと自分の信じる政策が実行できないのも事実です。

    例えば選挙に強いというのは、多くの子分を国会議員にしてやる、ということですよね。
    それってもっと下品に言えば、捕食活動に優れている、ということでしょう。
    でもそれだけだったら、ヒトよりサメやワニの方がよっぽど上手いのですが・・

    話は飛びますが、
    あの島のことです。あの都知事を無視して、地権者が国に直接売る、というのは本当でしょうか?
    口は悪いが志も胆力もあるあの人を飛び越えてですよ!

    私は絶対都知事の作戦だと思います。

    (理由)
    1 長年都知事と信頼関係にある地権者が裏切るはずは無い。
    2 首相は思想的にはヒトが思っているより都知事に近いのでは?しかし今は首相の立場にある。
    3 中国が嫌っている都知事に売るより、国が買う方が中国を刺激しない。
    4 いずれにしろ次の選挙で民主党は負けるが、首相は買うことで一仕事やったことにはなる。
    5 次は自民党(大阪維新の会も含めて)が政権を担う。総理総裁は都知事よりも老けた、その息子がなる可能性も高い。
    6 そうなれば都知事の思うがまま!

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