開催決定嬉しいですね。
私は1964年(昭和39年)の東京オリンピックを白黒テレビでリアルタイムに観ました。
戦後からの復興の象徴でした。
2020年は東日本大震災からの復興の象徴になるでしょう。
オリンピックが開催されることになりましたので、たしかにヒト、モノ、カネの資源が震災復興から削がれる危険性はありますが、それを上回る経済効果とカネに換算できない心理的効果があると思います。
現在60歳前後から80歳前後までの方は、平均寿命を全うすれば、一生のうち2回も日本でオリンピックを経験することになります。一つのマイルストーンとして生きる指標になります。
1964年の時は日本の前に、欧米の先進国がいっぱいいましたので、後を追いかければ良かったのですが、今は既に世界のトップレベルにいますので、国としての目標設定が難しく、この20年位は迷ってばかりでした。良い目標ができました。
仮定の話ですが、全世界の国々約200カ国が、必ずオリンピックを開催することになれば800年に一度しか回って来ませんし、主要な30カ国としても120年に一度です。つまり半永久的に回って来ない国がほとんどです。日本にそれだけ力があるということでしょう。
次は国連の安全保障会議の常任理事国入りしたいですね。これは難しいですよ。
それにしても今回の日本の関係者の招致活動は見事でした。
周到な計画、ロビー活動、語学力、交渉力、プレゼンテーション能力ともこれまでの日本人が苦手とするモノばかりでした。やればできるんですね!
今回活躍したアスリートたちもその世界ではトップレベルの方々ですが、上記の能力を初めからお持ちではなかったはずです。もちろん一芸に秀でた方々なので体力やモチべーションや集中力は人並み外れているでしょう。しかしやはり学習によるものだと思います。
話は飛びますが、
私ら日本人は他人の迷惑にならないよう、いつも縮んで生きて来ました。そうすれば相手も縮んでくれて、間に適度な緩衝地帯が生じ、快適に暮らせました。しかしそれは私ら日本人が変わった人種であるだけで、国際的にはこちらが縮めば縮む程、相手は「膨らんでいいんだな!」と解釈します。こちらが軍事力を持たなければ、誰も攻めて来ない、と思っておられる方も多いと思います。
私ら日本人は「見返りを求めず他人に親切にしなさい」と教えられて来ましたが、潜在意識の中には「そうすればいずれ返って来る」と思っており、又明確に「情は人の為ならず」(残念ながらこの意味を間違って理解している方も多くおられますが、間違った解釈の方が国際的には正しい、という面白い矛盾を生じています)というコトワザもあります。でも期待すればする程返っては来ません。
私ら日本人は、「すみません」「ごめんなさい」とすぐ謝ります。
潜在意識の中に「そうすれば相手は許してくれる」と思っており、たしかに日本人同士だと通じます。しかし国際的には「そうだろう!お前が悪いから謝るのが当然だ。永久に謝り続けろ!」と言われます。
ただ日本人でも一つだけ例外があります。何故か交通事故の時だけは、明らかに自分が悪くてもなかなか謝りませんし、お見舞いにも来ません。これだけはなかなか大したモノです。
話は又飛びますが、
前述の能力つまり語学力、交渉力、プレゼンテーション能力はなかなか学校では身につきません。大手企業に入れば鍛えられます(というよりそうしないと居場所がなくなります)が、学生時代にその基礎でも何とかならないでしょうか?
先日文部科学省が、今後英語教師には最低「英検準1級」以上を取得させると言ってました。私ら70年近くその程度の先生方に習っていたんですね。できればTOEICでいつも950点位は取って頂きたいと思いますが・・それだけの給料があればインドやフィリピンのほぼネイティブの方を3人は採用できると思います。
又々飛びますが、
トップアスリートや武道家がどんなことを考えているか?最近面白かった本を3冊ご紹介します。
1「日本人の知らない武士道」アレキサンダー・ベネット 文春新書 850円
ニュージーランド人 剣道7段 日本人でも武士道と武道の違い、武道とスポーツの違い、 スポーツと体育の違い、を知らない人が多いのでは?と思います。外国人がここまで研究しているとは!?
2「諦める力」為末大 プレジデント社 1500円
いつもテレビでお見かけするあのトップアスリートが、ここまで考えているとは!
3「修業論」内田樹 光文社新書 760円
東大出の学者で合気道7段、もう哲学です。文章が難しいけど・・
以上