最近由紀さおりさんが欧米で大ヒットだそうです。
だれがこのことを予想したでしょうか?!
団塊の世代の端っこにいる小生も嬉しいです。
予想はできなかったけど、昭和の歌謡曲はやっぱりいいです。
最近はなかなかいい曲に出会えません。
考えてみれば、例えば学校の音楽の授業で習った音階は、
ピアノで言えば、エボニー&アイボリーつまり黒鍵5個と白鍵7個の組み合わせです。
12個の音階の組み合わせですし、心地よいフレーズは限られて来ますから、そのうちネタ切れになるのではないでしょうか?
もちろんトロンボーンやバイオリン、三味線のようにフレットレスの音も出せる楽器はありますが、私ら一般人の耳にはビブラートを効かせているとしか聞こえないでしょう。
これも素人の発言で恐縮ですが、俳句も五七五の17文字、その上季語が限定されれば「これ どこかで見たぞ!?」といずれなって行くのではないでしょうか?
音階は私たちが知っているこの12平均律(実は純正律というのもありますが、私ら一般人の耳にはあまり分かりません)のスケールにも数多くパターンがあります。
例えばチャンチャカチャンの演歌はヨナ抜き(第4音のファと第7音のシが無い)のペンタトニック(7音階でなく5音階)ですから、もっと選択の幅が狭まり、どれも似たような曲調になります。
沖縄民謡、ハワイアン、ブルース(港町・・ではない)等の民族音楽も同じ感じになりますよね。
したがって今後良いメロディーの曲が出てくる可能性はとても少なくなって来るでしょう。ちょっといい曲でも「何かに似ている?」となるでしょう。仕方ありません。
もちろん我が国の近くのパクリ大国で「私が作りました!」という曲は「どこかで聴いたことがある気がする?」というより「そのまんまやんか!」ということが今後も多発すると思います。
いいメロディーは昭和までで出尽くしたのでしょうか?
私らの時代は、ポールアンカやニールセダカらのアメリカンスタンダード、シャンソンやカンツォーネ、ビートルズ、ボブディランらのフォーク、日本のグループサウンズ(懐かしい言葉)、吉田拓郎、井上陽水らのフォーク、天地真理(個人的には南沙織)から山口百恵、松田聖子に続くアイドルの流れ、がありました。
作曲家で言えば、いずみたく、筒美京平、三木たかし、加山雄三、桑田佳祐、荒井(松任谷)由実、小田和正とキリがありません。
私らは音楽的に恵まれた時代でした。
90年代半ばには、空前のヒットを連発したK氏がいましたね。
今は不遇のようですが、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
私は彼のどの曲も好きではないし、彼の曲で若い時代を過ごした人たちは音楽的に不幸だ、と勝手に思っていました。安っぽい具材(メロディー)を調味料(リズム)で誤魔化しているファストフードだ、とも思っていました。
でも今になってみると、聡明な彼は出尽くしたメロディーの中で、ありがちなフレーズをパクらず、どうやって斬新な曲を作るか悪戦苦闘したのではないか?とも思います。(あくまで素人の意見です)
由紀さおりさんはまだ声が出ていますね!
日本の他の往年の歌手やシンガーソングライターの方々も、昭和の歌を引っ提げてこれから世界に出て行くチャンスがあるかも知れません。期待しています。