戦後 方言をやめて正しい日本語を話そう、という時代がありました。
たしか漫画家のH川H世さんが、子供の頃の話を書いておられました。正確な文言は覚えていませんが、以下のような内容でした。
先生「これからは方言はやめて正しい標準語を話しましょう!
例えば皆さんは、100円ガト(100円分だけ)買うて来て、とか言いますが、ガトはいけません。下品なのでやめましょう!」
生徒「せんせー なんてゆうたらよかとー?」
先生「これからは、100円シコ、と言いなさい!」
博多弁で育った教師が標準語を教えるのは所詮無理だったし、日本人が方言の大切さや面白さに気付くのには、それからもう少し時間がかかりました。