コルトガバメントは45口径(弾丸の直径が0.45インチ=11,4ミリ)の自動拳銃で、西部劇でおなじみのリボルバー(回転式拳銃)コルトピースメーカーと共に拳銃史上の最高傑作である。
20世紀初頭アメリカはフィリピンと戦っていた。
米軍は近接戦闘において蛮刀一本で突進して来るモロ族が、当時の制式拳銃の38口径リボルバーに被弾しても倒れないことに驚愕し、1911年コルトガバメントにバージョンアップした。
以来1985年に制式拳銃をベレッタ92Fに変えるまで長きに亘り使用された。
19世紀末 世界での勢いを失いつつあったスペインと覇権争いを始めたアメリカはアジアでのスペインの植民地フィリピンやキューバを手に入れようと米西戦争を開始し、フィリピンを独立させることを条件に味方に引き入れた。
アメリカは勝利の後、フィリピンを裏切り植民地にした。単なる宗主国のオーナーチェンジに怒ったフィリピンと米比戦争が勃発した。モロ族の戦闘意欲はそれで高かった。
米軍の司令官はアーサー・マッカーサー・ジュニア中将(最終の階級が)であった。
アーサーは南北戦争で評価され、その後、2百年は続いていたインディアン戦争(インド人ではない。アメリカ先住民いわゆるネイティブアメリカン、以前はインディアンと呼んでいた)の最終段階のアパッチ殲滅作戦で活躍し、大酋長ジェロニモを殺害した。それによりアメリカは白人支配国家を確立した。
アーサーはレイテ島で住民10万人は虐殺したといわれている。
レイテ島出身のフィリピン大統領デュテルテは、麻薬犯罪者3千人を超法規的に殺害した。フィリピンでの支持率91%である。
デュテルテを人道上非難する米大統領オバマを、彼は逆に口汚く反撃するが、それは「どの口がそれを言うか?!」と思っているからだろう。
アーサーの三男が、戦後日本に駐留した連合国司令長官ダグラス・マッカーサー元帥である。
宗主国アメリカの植民地の優等生日本は、東京大空襲で一晩で10万人、広島長崎で30万人の無抵抗の民間人(年寄、女、子供)を虐殺されたが、
記念碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と主語がだれか分からない言葉を刻んでいる。