私が生業とする鍼灸も、少林寺拳法も元はと言えば、中国つながりです。
その国には、好きでもあるし嫌いでもある、と言う愛憎入り混じる複雑な感情があります。
20年程前 会社勤めだった頃、輸入していたその国の製品の品質のバラツキがひどくなったので、技術指導に出張しました。
工場で工員達に仕事の取り組みについて一講釈垂れました。私も若かったし。
「日本は先の戦争で国中が廃墟と化しましたが、みんなが力を合わせ勤勉に働き、今日の繁栄を得ることができました。まずは時間を守ることから始めましょう。」と言うような具合で・・
ある工員が何か私に言いました。通訳に「何と言ってる?」と訊きましたが、なかなか訳してくれません。強く言うと「日本人ほど時間を守らない人達は居ない」と。
「何?!」「日本人は時間を全く守らない。日本人は始めの時間は守るが、終わりの時間は全く守らない。」