衆議院選挙が終わった。いつものように野党は与党を独裁政党と呼んでいた。
必ずしも外れてはない部分もあろうが、野党が政権を取った時も似たようなモノだったし、それより酷かったような気がする。
学生時代にサルトルやカミュ、カフカ等いわゆる実存主義者の小説をよく読んだ。
未だによく分からないが、我なりに理解したのは、人間は業も因縁もなくただこの世に意味もなく放り出された存在だと言うこと、だと思った。
したがって意味付けするため権力を握りたがる。心地良く生きるため生存競争をしてマウントを取る。仲良くはしない。
話は変わるが、不完全で矛盾した我々人間は総論と各論は必ずしも一致しない。
敵基地攻撃論や、核兵器廃絶の議論もそうだろうし、アメリカの銃規制が上手く行かないのもそうだろう。
以前ALTで小学校に派遣されている若い白人女性と話をした時、人種が違うと疑心暗鬼になることがあると言ってた。正直だなと思った。
日中戦争の時に将校だった父は、言語が通じないと人間は非情になることがあると言った。それ以上訊かなかった。
広大な僻地や、隣に誰が住んでいてどんな武器を持っているか分からない所で、自分だけ丸腰でいる方がおかしい。あなたは子どもをどうやって守るつもりか?
76年間アメリカの核の傘に守られて来た日本は別として、世界とはそういうところだ。
秀吉の刀狩りのように、将来AIで一瞬にして全世界のあらゆる武器を無力化できるかも知れない。でもそれを操作するのは不完全な人間だし、そのうちAIが自立して世界を支配するかも知れない。たぶんそうなる。